Chinatown  チャイナタウンに日が暮れて  第8話  

 このエピの見所はずばり 「いじけたディーフ」でしょう。(笑) かわいかった〜!
では、ディーフは置いといて・・・見所としては、フレイザーの聴覚のすごさ、まぬけなFBI、イレーンのディーフへの独占告白があります。
また、本国の放送より日本語版のほうがちょっとお得な面も
・・エピの始まりからエスニック調の雰囲気です☆

Episode Guide
レイ&フレイザーがチャイナタウンで食事中、誘拐事件が発生。
誘拐は中国系マフィアのボス、ウォンの仕業だった。ウォンは勢力拡大へ対抗するリーの息子を誘拐したのだった。
フレイザーは力を貸そうとするか事件はFBIの管轄の元に・・・・。
Shooting  Locations
チャイナタウン  トロント、ダンダス通り University Ave からSpadina.aveにかけての中華街
まるで香港が越してきたような賑やかな一帯。中華レストランは味、質ともレベルが高くほとんどカナダ一らしい。

Character Sketch
ディーフェンベーカー
ディーフ、フレイザーに仲間はずれにされたのを根に持っています。狼のくせに実は粘着気質。(笑)
*クロゼットの中で不思議そうにフレイザーを見上げるときの瞳がかわいい。
*最後、フレイザーに「Thank you」って言われたときの大満足な表情がいいです!よかったネ。認められて・・・

☆フレイザー
実は中国語が話せる!しかも北京語と広東語・・・すごすぎ。警官やめても食べていけるよフレイザー。
ウェルシュ警部補の前でスピーチする頃から風邪声です。辛そう〜。最後、レイの車に乗っている時はかなり悪化。
*ギャグのセンスがまるでなし。最近思うんですがあれだけレイがジョークを連発しているのに一つもウけていません。

全部マジに答えています。堅いよキミ。(レイに鼻毛でも集めているのかと?冗談で言われても そうじゃない・・・とマジに答えていました)
*シカゴの条例全部覚えているらしい(フレイザー抜群のメモリ搭載です)
*リーさんに「息子を殺したのはあんただ」って言われフレイザー初めての涙ウルウルシーン。         
                  


☆レイ
実は臓物関係の料理は苦手。(フレイザーがオーダーするとき内臓系は注文すんなと言っていました)
*落ち着きたいときはトイレにかけこむ習慣があったらしい。
(ヒーリング効果?)
*ディーフに焼きもち。ディーフを心配するフレイザーに怒ったような顔をします。実はディーフとフレイザーを取り合っている?
*涙ウルウルで落ち込んでいるフレイザーを本気で心配している。美しい〜。

*チンピラの背中に銃をつきつける姿が超渋いです。

Quote

 気になるシーンの引用です。        (12コあります。すみません多くて・・・)


Fraser:
Oh dear. Uh, ya see that sign. That includes you. No, no, no. You can't take that attitude. It's a health regulation. There's a very good reason for it.
Ray: Yeah, you stink.
Fraser: Ray, please, he's already feeling excluded.


レストランの入り口で「動物お断り」の張り紙を見て
フレイザー 「困ったな。読めるか?お前のことだ。文句言っちゃいけない。公衆規則で理由があるんだ。」
レイ 「臭いからだ。」   フレイザー「頼む。仲間外れにしないでくれ」


レイ 「臭いだ」 なんて・・・ひどいわ ディーフ気にしているのに。
ディーフ完全にいじけます。


Fraser:
Uh dai yut, dai Sei, yung gnai choii, bok fon,
gai uyp dip sei gyup tim.
Lee: Ho go do je sai. Do je sai.
Fraser: Ng goi.
↑ 全部中国語
レストランでフレイザーがオーダするシーン

フレイザー 「4番を二人前づつ、白いご飯と黒豆のソースを一皿
リー 「いい選択です。ありがと。ありがと。」


ココ日本語版では小山さんが注文を日本語で言ってくれるんですが原語版ではフレイザーが中国語を喋ります。本国の放送では字幕も何もなし。だから何を言っているのか?だったとか。その後のリーさん一家が中国語で話すシーンでも日本語版はしっかり吹き替えがあります。しかし本国では何もなし。よって内容がわかる分、ちょっぴり日本語版がお得なんです。




Lee:
Perhaps. But this boy's father may not have any choice but trust they will keep their word.






Fraser:
There's a wise Chinese expression. Under the fragrant bait you will find a hooked fish.
Lee:
I cannot help you. Please, go.
Ray:
Under the fragrant bait you will find a hooked fish? Do you have any idea what you're saying? You sound like a fortune cookie.


Ray:
What did I tell you? Talking nice gets you nowhere. These people come from a culture that only responds to strength.
Fraser:
That's a cultural stereotype, Ray.
Ray:
Yeah, look who's talking.
Fraser:
Mr. Lee heard what I had to say. Now he'll make his choice.
Ray: Yep and that's the last you'll see of him.
  

リーの厨房にて、「協力しましょう」とフレイザーが申し出るシーン


リー 「被害者の親ならば犯人を信じるしかないんですよ。」
と  、リーさんフレイザーの申し出を断ります。日本語版ではこの後すぐにシカゴ27分署になります。が実はココちょっとカットされていて、りーさんが何で心変わりして警察に助けを求めるようになったのか・・・というシーンがあるんです。


カットされたシーン
フレイザー 「中国のことわざにこういうものがあります。」
        「香餌(こうじ)の下必ず死魚あり 」
リー 「関係ないです。帰ってください。」


このことわざは「うまい話のかげには危険がある,」という例えです。よって取引に応じても危険があるってことでしょうか?

シカゴ27分署にて
レイ 「何言っているんだ?カッコいいこと言っても駄目。あーゆー文化の人たちは力に屈するんだよ。」
フレイザー 「それは固定観念だよ。」

レイは結局もう、リーさんとは会うこともないだろうっと決めつけるのですが・
リーさんやってきます(笑)
 それにしてもリーさんってば 超なで肩 (^^)


Fraser:
It's alright Mr. Lee. Just take your time.
Lee:
For years the Tong ignored our neighborhood concentrating on the more prosperous merchants of Chinatown. Then Charlie Wong came to town.
Ray:
Heard of him. Heard he's hungry.
Lee:
He wanted to make a name for himself. I told him to get lost and I encouraged my neighbors to do the same. That's why he took David.
Fraser:
He didn't actually say he took your son did he.


日本語版続き シカゴ27分署取調室
 りーさん&フレイザー&レイ

フレイザー 「大丈夫です。リーさん 。ゆっくり考えて。」
素敵すぎぃ〜。何がって小山さんのお声ですぅ。考えての「
」がたまりません。(細かい→私) こんなふうに言われたら私一生考えちゃうわっ (^.^)

ここでお父さんのリーさんが誘拐までのいきさつを話し始めますが― 真横にフレイザーの熱い視線、正面からレイの鋭い視線 溶けそうだわよ お父さん!!

フレイザー 「彼は自分でやったとは言わなかったんですね。」
こんどはぽーる。付加疑問文の消えそうな「
he」がステキ〜ィ。(また細かい→自分)
                                              


Welsh: There is a point to this, I assume?
Fraser:
Oh yes sir. I believe so. The key that we have found is compromise. I would suggest we devise the plan that would use everyone to the best of their abilities.
Ford:
This man knows nothing about police work. Get him out of here.
Welsh:
Ray, please.
Fraser:
I thank you for your time.


ウェルシュ警部補の部屋にて FBIも入って刑事全員口論中
フレイザーがカナダの混乱状態を例にあげて解決方法を述べようとするんですが・・・・前置きが長すぎるよ フレイザー・・・レイ飽きれてます。

FBI フォード 「こーゆー訳のわからん奴は追い出せ」
原語ではこいつは警察の仕事は全くわかってない となっていますが絶対吹き替えの方がおかしい!ナイスな訳です。ホントフレイザー訳わかりません(爆)

フレイザー  「お邪魔しました。」                       なんでここでウインクをするのよ>フレイザー しかも警部補に向かって????(謎)             


Fraser
: Would everyone please settle down? I'm trying to listen.
Ray: To what?
Fraser: Shhhh. I'm not certain but it sounds like 'doowsh, doowsh.' What does that sound like to you?

フレイザーが物置に入って誘拐のとき聞いた音を再現するシーン

フレイザー 「何の音かわからない。ドゥーシュ、ドゥーシュ何だと思う?
レイ  「俺の手柄が便所に流されている音」

何で音を思い出すのにレイも連れいていくの?狭い暗がりの中で男性二人が膝を突き合わせて座っている・・・・怪しすぎる・・・発見したイレーンかなり悩んでいます・・・・(゚.゚)


Fraser:
Well are you coming?
You know, you
-- you let a wolf save your life, that make you pay and pay and pay . . .
Ray:
That's why I don't own a wolf.


物置から出てディーフに向かって  

フレイザー  「いっしょに来るかい?」      ディーフ無視
フレイザー  「狼に助けられると後で何かと高くつくんだ・・・・」
レイ  「だから俺は飼わねーの」

このPay and pay and payの言い方が面白くて大好き。
この後、3回出てくるんですよね〜。



Fraser: Ray.
Ray: What is it?
Fraser: We've picked up their trail.
Ray: Why do I feel more and more like Dale Evans? Hey, Roy, wait for me

原語では
フレイザー「彼らの跡がわかってきた」
レイ「なんだか
デールエバンズの気分になってきた ねえロイ待ってよ」 となります。
リンカーンのタイヤの後を二人で追跡するシーン  

フレイザー 「レイ」               レイ  「何だ?」
フレイザー 「これに間違いない」
レイ      「何だか、だんだん女房みたいな気分になってきた。ねえあんたちょっと待って!」

これ謎でした。水溜りを発見したフレイザーを追いかけるレイのセリフなんですが・・・
これ原語で見ると フレイザーが 
trail って言っているんですね。このtrailで多分レイは1950年代に流行した"Happy Trails"という曲を思い出したのでしょう。それを歌っているのがデールエバンスです。そしてその旦那さんがロイなんです。詳しくはこちら


Ray:
Fraser: this guy wears two-thousand dollar suits, okay? He's not going to walk around with dirt under his nails.

Ray:
Well?
Fraser: Potassium nitrate and a touch of sulfur.
Ray: That's gun powder.
Fraser: Not ordinary gun powder.
Fraser: Not ordinary gun powder. It's very low grade. It's not like anything I've ever tasted.
Ray: Do you do this a lot? Try to solve cases by gnawing on ammunition?
Fraser: Well, I admit, it is a calculated risk, Ray, but I am a professional. This is not for amateurs.
フレイザー犯人ウォンの爪を拾い、分析するシーン 

レイ 「高級スーツ着ている男が汚い爪で歩いているわけが無い」
このスーツ実は2,000ドルに見えるらしい・・・。さすがレイ一目で判断できるとは・・。でもいくら何でも高すぎない?2じゅう3まん円わ・・・・?


ひょえー。またそんな汚いもの舐めているよふれいじゃぁ〜。レイの「きゃあよして〜」みたいなカッコが超おかしいです。指の隙間から覗いているし。それでフレイザー初めての味だとか言っている・・・・(@_@)
一口で火薬の種類を判定。君の舌はリトマス試験紙・・・?

レイ  「よく弾薬とか舐めるのか?」
フレイザー 「確かにリスクがあるのはわかっているけれど・・・僕はプロだ。無茶はしないよ」
汚いけどかっこいいわっ。このセリフ。フレイザー自分に自信持っています。英語版の素人じゃないっていう言い方も好きです。

Fraser: You alright?    Ray: Fine.
フレイザー&レイ 倉庫に侵入しチンピラと格闘 息子を助ける 

フレイザー 「大丈夫か?」   レイ 「OK」
二人の息の合ったコンビぷりが見れます。合図がステキ。(うっとり)

. Elaine:'How are you today, Elaine?' . . . 'Thank you kindly for your time, Elaine.' Like I'm supposed to just take that? And the minute you let him get to you, you can't sleep, your skin starts to break out, and the next thing you know you're wandering around supermarkets humming tunes by the Carpenters at the top of your lungs! Do you have any idea what that feels like? イレーンの告白シーン

イレーン、フレイザーを好きな気持ちが抑えきれずにいます。「でっかいネオンサインの警告の点滅」わかるわ〜。人を好きになる前の気持ちがまさにぴったりの表現でした。いつも冷静なイレーンのフェミニンな部分がかわいかったです。また 田野さんの「そこよ そこ」というイレーンのお声が楽しかったですスーパーで大きい声で歌っていたのはカーペンターズなんですね。。でもせっかくの告白なのにディーフってばアイスに夢中とは。

イレーンとディーフ、このエピでは二人とも感謝の言葉を待っていたという点で共通点がありました。


おまけ

デール・エバンス
「ロイ・ロジャース」というテレビのテーマ曲がHappy Trails 本国放映='52 〜'57)でその作曲者です。
歌の内容は trail という言葉のオンパレード。追跡が楽しい楽しい!みたいな歌です。
かなり当時はブームになってアメリカに博物館まであります。 ロイ&デースエバンスは仲の良い夫婦で有名でした。
よってNHKさんの訳もそうなったのかも。

Paul・Haggis(プロデューサー)のコメントより
このエピではFBIはまるでまぬけです。それでどうしてこんなにFBIが抜けている役柄なのか?という質問に対して

「別にFBIに対して個人的に何かあったということはないよ。とにかく第一シーズンは何かと番組を盛り上げるための素材作りが必要だったんだ。
また一時間以内に強烈に印象づけるためには何でも大げさに描く必要があって、こうなったんだ。」

音楽のことについて
「最後、フレイザーとレイが犯人を追いかけるシーンは最初ケルト音楽にしたんだ。
でもここはアップビートな音楽のほうがふさわしいということで変えたんだ。」
(1999/11/21 Alt TV より)

※ わたしひそかにFBIのフォードさんファンです。あのモアイ像のように高い鼻が印象的で・・・ by さんた  

関連エピ
 このエピは必見度◎です。とにかく今後のエピへの伏線だらけ。特に21話「天国と地獄」のエピの面白度がガゼン違ってきます。
FBIとの関係はこの後のシリーズにも続きます。物置シーンも何回か出てきてdueSOUTHの特徴に。

このエピの続きのFicはこちら

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