「目撃者の証言」第26話 (writer:JPeter Mohan Director:George Bloomfield)
このエピの見所はずばり 「万引き行為を警告するディーフ」でしょう。(笑) ディーフィー、正義感が強いです。
では、ディーフは置いといて・・・このエピはフレイザーが勇気を持ってお菓子を万引きするシーンや
暗ーい拘置所でケナゲに掃除に励むレイとやたら明るいフレイザーが見どころです。
Episode Guide
ある日酒屋に強盗が入り店主が殺された。現場に赴いたレイのところにトレース夫人が目撃者として名のり出てきた。彼女は容疑者クルーガーを店の前で見たという。しかし彼女は法廷で証言を翻してしまった。よってレイはエキサイトしてしまい証言教唆と法廷侮辱罪で拘置所に収監されてしまった。そこでレイを救うためフレイザーは独自の捜査を開始する。そしてトレース夫人の夫が服役中ということを知る。もっと詳細に捜査するためにフレイザーはチョコを万引きし、犯罪者となって拘置所内に潜入する。そして拘置所内でクルーガーにトレース夫人の夫が脅されているのを突きとめる。なんとか目撃者の夫を守り、レイも無事解放され、事件は解決した。またフレイザーも上司から解雇を撤回してもらうことができた。 |
このエピ「Witness」は映画「刑事ジョン・ブック/目撃者 」(1985年米)をヒントに作られたものです。
この映画は刑事が目撃者の証言を得たが情報が漏れたため襲撃され危ない目にあう・・・という内容らしい(詳しくは???)
Character Sketch
☆ディーフェンベーカー picture
*フレイザーの暴力運転に文句を言う ディーフ,前へつんのめっています。
*フレイザーの万引き行為に警告! ディーフ違法行為は見逃しません。
☆フレイザー pictures
*几帳面な性格
*アメリカの車は運転が下手 カナダ人の車はフツーに運転できるのに(The Promises)・・・・ちなみにポールはF1のファンで車の運転はかなりうまい。
*文学に詳しい 「失われた時を求めて」や「森の生活」など長編文学に詳しい
*前置きが長くて要点にたどり着くまで時間がかかる説明
☆レイ pictures
*ルイーズ検事とどうもウマが合わない
*論じていると熱くなってしまう
*いい映画はみんなカラーだと思っている このエピでレイの映画の趣味がわかりました。
☆イレーン・ヒューイ刑事・ガルディーノ刑事
*イレーン、オフなのにレイに呼び出されかなり不満。でもレイが釈放されたときはほんと嬉しそう
*ガルディーノ刑事、フレイザーの万引きを手伝う。ついでに自分もお菓子を失敬してしまう
☆ウェルシュ警部補
*女性の上司がいた。どうもその接し方に苦労している。ひきつった笑顔がかわいい(笑)
Quote
気になるシーンの引用です。 (2つ)
Louis: Grab the milkduds and put them in your pocket. Fraser: Understood. Perhaps I should pay for them first. Louis: Then you wouldn't be stealing. Fraser: That's a good point. Should you be watching? 当たり前なのに「good point」とか言うし・・・(^.^) Huey: He's right. We'll be over there. Fraser:What? Yes I realize this is setting a bad example but it is necessary. Sh. You'll give up the game. ここのgameの意味について、サカナ色さんに解説をしていただきました。こちらは "give the game away" と同じような意味で"give up" に目的語がつく場合、「<秘密などを> (〜に)明かす・密告する(to 〜)」という意味があるそうです。ここでは「しぃ。バレちゃうじゃないか」という感じだそうです。 どうも有難うございましたm(__)m Huey: What? Fraser: I can't. I mean maybe if it was less expensive or... Louis: They're milkduds. Huey: It doesn't matter how much it costs. If you're not gonna take them. We're going to arrest you, got it? Fraser: It's a good point. Louis: Fraser, you can do this. Fraser: I can do this. I can't. I can't do this. Huey: There. You're under arrest. |
スーパーにフレイザー、ルイス刑事、ヒューイ刑事が入ってくる ルイス刑事 「ポケットから手を出し、チョコを掴んで入れる。」 フレイザー 「わかった(汗)。 でも 先にお金を払ったほうが・・・・」 ルイス刑事 「それじゃあ 万引きにならねー。」 優秀なフレイザーなのに、事実を把握する思考力がどっか行っちゃってます。(笑) お金を払って万引きしようとする発想が彼らしい・・・・ フレイザー 「それもそうだ・・・・そばで見ているのかい?」 ヒューイ刑事「言えている。離れていよう。」 (フレイザーディーフに向かって) フレイザー 「何だい?盗みが良くないのはよくわかっている。必要なんだ。」 フレイザー 「外に出ていろ。」 haruさんもおっしゃっていましたが「ダメダメ」って感じのディーフかわいいですよね〜ディーフィーのアップめちゃキュートです(@_@) ルイス刑事 「どうした?」 フレイザー 「だめだ。 できない。もっと安いものだったら・・・」 ルイス刑事 「たかがチョコバーだ。」 ヒューイ刑事「値段は問題じゃない。お前が万引きしないと逮捕できないんだ。」 フレイザー 「そのとおりだ。」 ヒューイ刑事「なせばなるさ。」 フレイザー 「やれるとも。 だめだ〜(泣)やっぱりできない・・」 ルイス刑事 「もぉーいいっっっ!」 ド緊張しているところが彼らしい。ほんとに彼って悪いことができないのね。結局ルイス刑事に無理やりチョコをポケットに突っ込まれていました。そのときのホットした表情がいいなぁ。緊張が解けすぎたのかその後壊れちゃったらしくわけわかんないことをハイテンションで話し始めます(笑) |
Ray: You committed a crime? Benton Fraser Royal Canadian Mounted Police committed an actual crime? Fraser: Ray, I know you think I'm incapable of this but I'll have you know I am not entirely naive to the ways of the world. I've been arresting criminals my entire life and it didn't seem to be a particularly large step to actually steal. Ray: Steal? Fraser: Yes. Ray: You stole something? Fraser: Yes. Ray: What did you steal? Fraser: I'd rather not talk about it. Ray: No, come on. Come on. What did you steal? A car? Fraser: No. Ray: A television set? Fraser: No. Ray: What? Fraser: mmmm....du.... ポールの適当にごまかしている「MILK duds」の声に爆笑! Ray: Excuse me? Fraser: Milk. Duds. |
拘置所内 フレイザーが図書カートを押してレイの所へ来るシーン レイ 「犯罪を犯しただと? カナダ騎馬警察のベントンフレイザーが本物の罪を犯しただとぉ?」 フレイザー 「レイ、信じられない気持ちはわかるけど僕だって聖人君主じゃないんだ。常日頃犯罪者の逮捕に従事していれば実際の窃盗罪に踏み込むまであと一歩だ。」 フレイザーかなり偉そうに僕だって窃盗ぐらいできるさっ と言っています。ルイス刑事にやってもらったくせに・・・(笑) レイ 「窃盗? 何か盗んだ? 何盗んだんだ?」 フレイザー 「それは言いたくない。」 レイ 「いや是非聞きたい。 車か?TVか?」 フレイザー 「チョコバー」 レイ 「何?」 フレイザー 「ちょこれえとばあ!」 フレイザー最後は開き直ってでっかい声で「チョコレートバー」と言っています(^^;) レイ、フレイザーの盗んだものがあまりにも情けなくて笑っています。フレイザーらしい・・・って。このあとフレイザーの身を案ずるのがレイらしいー。自分の身も危ないのにネ。 またレイに貸す本が難しいよ、フレイザー。それもまんなか抜けているような本。 リリーさんもおっしゃっていましたが、拘置所内での仕事が図書係とはフレイザーらしいですね。 |
Trivia
あの女性検事さんって誰? シーズン1「恋に落ちたフレイザー後編」で出てきたあの勝ち気なルィーズ州検事です。あのときはフレイザーを犯人と決めつけて猛烈に冷たい態度でしたよね。レイも共犯者だと疑っていました。結局、彼らは無実とわかって彼女の負け。それ以来どうも二人のことをよく思っていないようです。またこの後のエピでも登場します。 拘置所で上映された映画は? 「サリヴァンの旅(1941)」原題Sullivan's Travels 主人公サリバンが社会勉強のために浮浪者になりすまして放浪の旅に出ます。そして無実の罪で刑務所に入れられてしまいます。彼が刑務所内で見たのがディズニーの漫画映画「シリー・シンフォニー」でした。(このシーンがエピ内では流れていましたね)貧しい人々と一緒に、笑いに笑い、幸せな時間を共有するサリヴァン。サリヴァンは、“笑う”ことが、貧富を問わず、あらゆる人々に対する慈悲となり、希望の糧となることを知ります。 最後フレイザーを助けたでっかい人カールさんはこの映画の慈悲の言葉に背中を押され勇気ある行動に出たんじゃないかしら? フレイザーが口笛で奏でていたメロディーは? "Swing Low, Sweet Chariot" という黒人霊歌です。奴隷たちが奴隷解放の希望を託した歌だとか。北部州への脱出という意味が含まれています。 もしかしたらレイを救い出したいっていう思いからこのメロディーを吹いたのかしら? 消灯後のベッドで幽霊のお父さんも歌っていましたね。 Milk Duds フレイザーが万引きしようとしたチョコバーの正式名称です。 約$1.5のチョコでコーティングされた丸い粒状のキャラメル菓子です。一箱の中には20粒ぐらい入っています。歯にくっつくので注意しましょう。発売元はハーシーでアメリカのスーパーに行けば買えますよん。ミルク・ダッズの公式HPはこちら フレイザーはアメ車が苦手? 「恋に落ちたフレイザー」でヴィクトリアの用意した車を上手に運転していましたよねー。でもレイの車はいつもながら苦手な様子。ウインカー出そうとしてワイパー動かしてしまうミスはアメリカでレンタカーを借りるとよくやりますよね。でもあそこまでヒドくないと思うんですが・・・。この先フレイザーの運転シーンが見ものです。 |
レイ&フレイザーが拘置所に入ってしまうエピでしたがまるで刑務所のようでしたね〜。怖いよ〜。レイは拘置所内ではシンミリしているのに何でフレイザーあんなにハイテンションなんでしょう?罪を犯したのが嬉しくてしょうがないらしい・・また拘置所の人々と仲良くなろうとしているところも彼らしい。でもそれが結局は効を奏したようですね。 刑事モノで凶悪事件を扱っているのに、何故か最後ほっとさせるのがdueSOUTHなんです。 スーパーのシーンでは珍しくうろたえているフレイザーを見ることができました。小山さんのアセったお声がいいわぁー。ほんとダグの声と全然違ってコミカルでした。 今回のエピでは女性判事、検事、警部、警視など登場しましたね。なんとなくdueSOUTHってフェミニズム的ものを感じてしまいます。またフレイザーがイレーンと一緒に車に乗っているときブラシやタオルを渡したりして、女性に優しいですよね・・・・。 |