The Man Who Knew Too Little 「親切心があだになり」第16話 (writer: Frank Siracusa )
このエピの見所はずばり 泥だらけのレイが道路から吹き飛ばされるのを「冷静に見ているディーフ」でしょう。
ディーフ、ちったぁ手伝えよ。(笑) フレイザーは呑気にブーツを拭いているし・・・・・。
では、ディーフは置いといて・・このエピはフレイザーのためにどこまでも尽くすレイがケナゲです・・・・・。あ〜あ愛車まで爆破しちゃって・・・・(涙)
DSの中でも会話が特に面白いと大評判のエピ!カナダvs アメリカなど 一秒ごとに笑えます。あー面白すぎておなかがよじれる〜。(^。^)
Episode Guide
フレイザーは偽証罪の容疑をかけられたイアンを本国カナダへ送還する任務を受けた。しかしいちいち"囚人を乗せる”と本当のことを言ってしまうために輸送手段が見つからない。そこで仕方なく、マイアミでの講習が決まっていたベッキオが遠回りして送り届けることになった。だが、途中、ベッキオたちは何者かに襲撃される。 実はイアンは殺人を目撃したと言う嘘の証言をし、マフィアに追われていたのだ。 マフィアに追い詰められたフレイザーはベッキオに彼の愛車を爆破してマフィアたちを圧倒することを提案する。 |
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このエピの題名もナイスなんです。ヒッチコックの映画 "The Man Who Knew
Too Much”「知りすぎた男」から来たようです。
イアンは殺人現場を全く見ていないという「知らなさすぎた男」なんですよね。(笑)
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☆ディーフェンベイカー *何故か囚人輸送に連れてかれる 帰りはバスでとレイに言われていたのに何故ディーフを??? *イアンのシートベルトをはずそうとする 「フレイザーに法は守ろうな」と言われてやめますが、フレイザーの口はディーフには見えないはず・・・。そっか!バックミラーを見たんだ。スゴイぞディーフ。 *雪道にレイとフレイザーと一緒に捨てられたときチョコチョコついてくる姿がかわいい *ディーフ、レイを慰める。コーヒーショップにてレイの膝にチョコンと顎を載せています。 |
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☆フレイザー
*「前副大統領の誕生祝」で全て車が予約済みだというのを信じてしまう 前副大統領が11月生まれと知っていながらまんまと騙されるとは・・・でも何でそんなこと知ってんの?
*ロンダさんの言葉をマに受けて不思議がる。 ロンダさん、「Flashback よみがえる記憶」にも登場・・・・。
*今回もどうでもいい知識をたくさん披露
☆レイ
*1971 Buick Rivieraを恋人のように大事にしている 銃撃戦中、命も危ないのに、「マニュアル開けたのか?」なんて訊いているし・・・・(爆)阿藤さんのお声にさらに爆。
*イタリア製高級靴を履いている あーあフレイザーのせいであんなことに。それにしてもあの後、フレイザー、どうして靴が必要ないと思ったのでしょう???
*「車の無い男は価値が無い」と父がよく言っていた ナンダカンダ言って、お父さんの言葉を信じているのね。
Quote
気になるシーンの引用です。 (今回はたくさん)
Vecchio: Damn! I should have brought snow chains. Do we really got to cross the
boarder? Fraser: Yes Ray. Although you know I imagine they'll have a dog sled at the bridge incase we should get stuck. 直訳「万一エンコした場合は橋のところで犬ぞりを借りられると思うよ」 橋とはアンバサダー橋(デトロイトとウインザーにかかっています) Vecchio: See? That's some kind of facetious Canadian humor the kind of thing that must really knock em dead up around the bait house in New Foundland. 「ニューファンドランドの釣り客相手だったら笑い死にするだろうけどな!」 ニューファンドランドはカナダの東、漁業で有名な田舎の島。 レイ、フレイザーのどうしようもない寒いジョークにあきれ果てます。 Fraser: Sorry, Ray. |
レストランまでの道路上にて レイ 「くそぉ!チェーン持って来るんだったな。マジで国境越えるのか」 フレイザー 「もちろんさ。でも万一雪でエンコした場合には国境で犬ぞりを借りられる」 レイ 「あのな。頼むからカナダ式の寒いジョークはやめろ。そのあたりの釣り客相手なら間違いなくバカウケだろうけどな。」 フレイザー 「クックッ・・・・(笑いをこらえていて声にならない)ごめん・・・・レイ」 フレイザー、自分の言った寒いジョークにバカウケです。(>▽<) このヒトの場合、ハタから聞いて全然面白くないのに一人でウケているのが見ていておかしい。涙まで流しているし・・・笑いすぎで「ハァ」とため息をついているのにつられてこっちまで笑ってしまった。口を押さえて笑うのも彼らしいです。 |
Fraser:You know you might want to call ahead for the schedule. Vecchio: What's a shed-u-wa? Fraser: It's like a schedule. フレイザー「事前にセジュールは電話で問い合わせておいた方がいい。」 レイ「セジュールって何だよ?」 フレイザー「スケジュールみたいなものさ」 "schedule"はカナダではセジュール、アメリカではスケジュールと発音します。 またwashroom と restroom などカナダvsアメリカの表現がたくさん。 マイルとキロの換算は同じコトをお巡りさんがカナダマフィア軍団に言っていたのにウケました。 |
フレイザーがフロリダへの近道を提案したシーン フレイザー 「スケジュールは電話で問い合わせた方がいい」 レイ 「スケジュールって?」 フレイザー 「フェリーの」 *** フレイザー 「その後は250線に乗って109キロぐらい走ったところで・・・・」 レイ 「ちょっと待て、フレイザーキロだとわかりにくいんでマイルで言ってくんないか!国境まではアメリカの単位で行こう」 フレイザー 「でもレイ、別に複雑な計算じゃないんだ。キロをマイルに換算したいときは1.6で割るだけでいいいんだ」 十分、複雑だよ、フレイザー。(笑) いちいちつべこべ小うるさいです。あーたには簡単かも知れないけど普通のヒトには簡単じゃないんだってばっ。 |
Vecchio : Yeah, well you have a real nice day too. I'm starting to understand why people hate cops. Fraser: He's just doing his job, Ray. Ian: Is it too much to ask for a person to be allowed to relieve himself? Vecchio: Look, you and I both know you're stalling for time. If you really had to go you could have gone back there. I've already lost twenty minutes of pool time. We're not stopping. Ian: Is this the original upholstery? あーレイ、マイアミ行きがどんどん遅れる〜。 |
スピード違反で捕まって 州警察 「じゃあ気をつけて」 レイ 「あんたも気をつけて」 投げやりな阿藤さんの声がおかしい。 レイ 「みんなが警官嫌う気持ちがよくわかったよ」 フレイザー 「これが彼の仕事だから」 イアン 「トイレに行かせてって頼むのがそんなにワガママ?」 レイ 「時間稼ぎだっていうのがお見通しだ。ほんとに行きたきゃ、向こうでいくらでも行けたんだ。20分も無駄にしたんだ。これ以上止まってたまるか!」 イアン 「このシートオリジナル?」 ひーひー(←笑い声)ここのレイの顔に大爆笑!眉毛が思いっきり下がっているよっ。大事にしているリブにされちゃあかないませんからねぇ。 |
Ian: It's not happening. There's too much pressure. Vecchio: Ya got ten seconds before I start pumping bullets through the door. Ian: This really isn't a condusive atmosphere for what I'm trying to accomplish here, okay? Fraser Perhaps if you tried running the water. Vecchio: Do you have helpful hints for everything? レイ「お前、何にでも役に立つヒントを持ってんな」 フレイザー、弾薬の知識からトイレのことまで何でも物知りです。 |
ガソリンスタンドのトイレにて イアン 「だみだ出ない・・・・プレッシャーのせいだ」 レイ 「あと10秒で出てこなかったらドアに銃弾打ち込むぞ!」 イアン「10秒なんてムリだよ。そんなこと言われたら余計出なくなっちゃうだろ」 フレイザー「ああ、水を流してみるといいよ」 レイ「お前も経験あるのか?」 Tさんも仰ってましたがここ日本語訳が最高です。フレイザー、水を流すと出るって本当ですか??? 経験あるのか?と突っ込むレイも笑える。(^。^) |
Fraser: So actually Ian, I think you're off by about forty-five miles. Ian:Do you believe everything that people tell you? Huh? How do you get through a day? 「あんた、人の言ったことみんな信じるの?よくそれで一日無事で生きていけんな!」 Vecchio: Did I tell you he was yanking your chain? 「言っただろ。彼はお前を騙しているって」 yank one's chain は 「騙す」というイディオムでかなり強い言葉らしいです。レイの皮肉も入っているようですね。 Fraser: My mistake. 全て飲み込んでから話をするフレイザーです。口にモノを入れたままで喋らないのが彼らしい。またナイフとフォークを使ってハンバーガーを食べるお上品なフレイザーです。 一方レイはガツガツ食べていましたね。肩を揺らしながら食べている姿がかっこよかった。 |
レストランにて イアンの探している店は違うと説明するフレイザー フレイザー「ここからの距離はほんの45マイルだ」 イアン 「僕の話、鵜呑みにしたの?ハっ!考えが甘いんだよ!」 レイ 「だから信じるなと言ったろ」 フレイザー「僕が間違ってた」 |
Vecchio: Shut up! Alright, you two rock back and forth when I gun the engine. *** Vecchio: Well, it looks worse than it really is. My shoe! Mother Nature just ate my shoe! 直訳 「母なる大地が俺の靴を食った!」 ↑このセリフ面白すぎ!(@_@) Fraser: You want me to get it for you Ray? Vecchio: No. What I want is for us to get out of this ditch. *** Vecchio: I said three! Ian: My foot cramped. Alright. Fraser: Oh! Ray look I think I found...... |
泥道にはまったシーン レイ「いいか、アクセルふかしたらみんなで揺する」 レイ、アクセルをふかすが体を揺らしているのがレイだけなのに爆! *** レイ、車から出る。 レイ 「わぉ・・・見た目よりひどくねぇだろ。わぁ靴が!俺の靴が泥ん中に!」 フレイザー「待ってて。とってあげよう」 レイ 「いやそれより車を押し出す方が先だ」 レイ、フレイザーに捕まりながら車の後ろに回ります。そのカッコがおかしくて、おかしくて。(^。^) *** レイ手錠をイアンにかける。 レイ「イチニノサああン!」 イアン「足が滑った」 フレイザー「よし、ああレイ見つけたよ」←小山さんのお声がかわゆい。 と靴を泥の中から拾うも・・・一瞬考えて・・・タイヤの下に押し込んでします。 フレイザーちゃん、つくづくヒドイヒトです。(^_^;) レイが泥だらけなのにい〜。 ひらめいたフレイザーちゃんの顔に大うけで巻き戻ししまくりでした。 |
Fraser: My father said something that's always stuck with me Ray. |
レイ、靴が片方です フレイザー 「父の言葉がずっと頭から離れないんだ。」 レイ 「よく、喋るおやじだな!」 フレイザー 「未来の無い人間は過去に逃げたがる」 レイ 「そういう話題っていつ出るんだ。朝飯食っているときに発表するのか?それともいきなり部屋に入ってきて言い出すのか?」 フレイザー 「レイ・・・どうして噛みつくんだ」 レイ 「だって不思議だ。毎日の生活でどうやってそういう名言が出てくるんだ?息子よ、あのデカイヘラジカを見ろ。ところで未来の無い人間は過去に逃げる。」 フレイザー 「レイ」 今回イチオシの爆笑シーンです。海外のみなさんもココでは涙を流して笑ったとか。レイ・・・・最高! 言われてみれば、フレイザーパパ、名言ラッシュですよね〜。ほんといつ日常の会話で出て来るんだか。 |
Fraser: Just stop at customs, I'll explain the situation. Brendan: Ya we do this all the time. Fraser: Just let me- Brendan: Nothing to declare. Fraser: Well - we - well as a matter of fact カナダのおじさんたちいい人たちでしたよね〜。「いいカナダの番組しか見ないんだ」なんてdue SOUTHのインジョークのセリフもありました。そういえばこのおじさんかなり強いカナダ訛りだとか。"eh"と時々語尾につけていました。 |
マフィアたちを捕まえた後 税関 フレイザー 「税関で止まったら私が事情を説明します」 カナダのおじさん「わしらは常連なんだ。任せなさい」 税関で車が止まる カナダのおじさん「申告はないよ」 フレイザー「あの・・・えっと・・・・その・・・」 明らかに不審なのにねぇ、フレイザーたちの車。変な人で満杯・・・。カナダのおばさんがディーフの下敷きになっているのに大笑いです。それなのに、税関はパスして、次のヒトの良さそうな二人組の車が捕まっちゃうのにも笑った。あーーおかしくて死にそうだ。(>▽<) |
Trivia
お金を恵んであげるフレイザー ユニオン駅から出たシーン。ホームレスにさりげなくお金を恵んであげるのが彼らしい。 マフィアの車のスティッカー マフィア登場のシーン。車に「My Canada Includes Quebecc」のスティッカーが。このシール、カナダ人のファンの方には大うけらしい。 バトルクリーク マフィアがRivをバトルクリークまでに捕まえると言っています。それまで「バトルクリークまで何キロ」の看板が何回か出てきます。マフィアの車は画面の右から左へ、RiVは左から右に走っているのがわかります。そして バトルクリーク出口を出たところのレストランでフレイザーたちは見つかってしまうわけです。 エピで出てくる場所を地図に印をつけました。 こちら ターンブル巡査 カナダのマフィアの一味「Laurier」役を演じています。ポール・ハッジスはディーンの演技に印象つけられて、ターンブル巡査を考案したそうです。 ちなみに、マフィアのボス役の俳優さんは「Free Willieちびっこギャング」でも悪の一味を演じています。 カナダ国境はチェックが甘い フレイザーたちはデトロイト経由でウィンザー(カナダ)に入ったわけですが、入国管理が甘かったですよね〜。これ有名な話だったそうでこちらの記事によると、アメリカで起った2001年同時多発テロの実行犯の何人かはカナダからデトロイト経由でアメリカに入ったらしい。 イアン・マクドナルドと ローリエ(ターンブル役の俳優さん)の名前の由来 イアン・マクドナルドはポール・ハッジスの助手の名前からとったようです。 ローリエはカナダの首相(首相としては初のフランス系カナダ人 1896-1911在任。旧5ドル紙幣の人)です。 ビューイックリヴィエラ ポール・ハッジスが惚れこんで買ったリヴ。常時スタント用など合わせて3台あったそうです。そして、このエピで爆破したのは探してきたジャンクもののリブ。よっていつも出ているレイの愛車は実は無事だったそうです。(Alt due southより) |
今まで書いたエピガイの中で一番楽しく書けました。(^。^) それくらい、このエピ面白いんです。もう海外でも大人気。TOP5に入っているんじゃないかしら。 またDSの面白さを広めるためにDSを見たことがない方に見せるときにうってつけのエピだとか。 イアンは「なぞのフィアンセStarman」でも出てくるう超うそつき青年。そんな彼にフレイザーは理解を示しているのが印象的でした。また母親の話を聞いて自分と通じるものを感じたのでしょうか。 イアンと別れるときの優しい笑顔が良かったです。 そして、何よりも泣けるのがレイ、レイ、レイ! リブを貸した後、立ち止まって思い直して、フレイザー達を送っていくと決心したシーン・・・・彼のどこまでもほっとけない性格が出ています。へなちょこドライバーのフレイザーにリブを運転させるのも心配でしょうけど、やっぱりフレイザー自身のことが心配だったからでしょうねぇ。最後、ライターを片手に警部補に電話している姿に泣けました。 今回はフレイザーの かわいこちゃんスマイルがたくさん見れました〜。 ・レイのマイアミ行きが決まったとき ・レイの愛車が見つかった(珍しく歯を出して笑っていました) ・ラスト、イアンを見送ったとき → ちょっと疑問なのがバカ正直な彼。あれ本心なのか実はレイを操っているのか・・・・うーん謎。 ドーナツショップのシーンでRCMPが出てきてフレイザーの背中をポンっと叩きますよね。あの場面好きなんです。半追放されたフレイザーちゃんですがしっかりRCMP仲間しているよ〜と安心しました。 それにしてもエンディングが気になる・・・・彼らはヒッチハイクできたのでしょうか??? (このエピシーズン3/4プロデューサーにフランク・シラキューサの作品なんですね。ちょっと意外でした。シーズン1/2と3/4は毛色が違いますが同じライターさんが結構いるんですよね〜。) Back |