Seeing is Believing (writer: Michael Teversham )
このエピの見所はずばり 「ひったくり犯を追いかける」ディーフでしょう。(笑) ディーフ夢中になって追いかけます。(笑)
では、ディーフは置いといて・・このエピは同じシーンを目撃した警部補、サッチャー、レイ、それぞれ思い込みの激しい会話の面白さでしょうか。
目撃に尾びれ背びれがついて真実がぐちゃぐちゃ・・・・。またフレイザーのとんでも催眠術も飛び出す楽しいお話です!
Episode Guide
あるショッピングモールでカナダからアメリカへイヌクシュクの贈呈式が行われる予定だった。そこでは、ある男女3人が言い争いをしていて、男性1人が殺された。居合わせたウェルシュ警部補、サッチャー、レイKはいずれも別々の目撃証言をし、犯人が一致しない。フレイザーはちょうどその頃、同時に起こった引ったくり犯をディーフと追いかけていてその場面にはいなかったのだ。フレイザーはサッチャーたちの目撃証言と2人の容疑者の口述から誰がやったかを割り出そうとする。容疑者はいずれも相手をかばい合い、自分の名前すら明かさない。そのうち4番目の男がいたことが判明。その男はひったくり犯とグルでどさくさに紛れて犯行を行っていたのだ。フレイザーたちが仮釈放されたひったくり犯を追及しようとしたところに真犯人と遭遇。フレイザーは真犯人からナイフを投げられあわや・・・・。 → クリックすると大きくなります |
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このエピの題名はことわざ「Seeing is believing"百聞は一見にしかず" 」から来ているようです。元ネタは黒澤明監督の羅生門。ポールが自筆でリストメモにRashomonと記述しています。
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☆ディーフェンベーカー *イヌクシュクの臭いを嗅ぎ回る。 クン、クン、クン あーた、まるで犬だわよ・・・。 *ひったり犯を追うのが楽しそう。 NG集に銜えたカバンをブンブン振り回す画像がありました。やっぱり犬・・・。 |
☆フレイザー
*肝に銘じているのは5P。 proper preparation prevents poor performance. おおっ 名言です。メモメモ・・・・ 。
*催眠術を使う。 この効果を使って、メグとレイを後で操っちゃうのは*らしく*ないですよねぇ。 これは・・・S3フレイザーだわ・・・。
*牛乳パック飲み。 汚いよ、フレイザー・・・。(笑) シーズン1でもやっていましたね。おばあちゃんの教育が行き届いなかったのかな。
☆レイ
*フレイザーに思わず I love you.と言ってしまう フレイザーもつられて「僕もだよ」・・・なんて反応しているし・・・・・。
*10才のころエイリアンに誘拐された なんでこんなことが口から出てくるの?
*ステラとの破局は子供が原因 推理に思いっきり私情が入っているんですけど・・・・それに情けない顔している・・・(笑)
Quote
気になるシーンの引用です。
Fraser: "Could you elucidate, sir?" Welsh: "No, no. Not since the late sixties." Ray: "That's Canadian for explain." elucidate は 不明な点を明らかにするという意味。(使用頻度は比較的低い語) hallucinateは幻覚を感じる という意味。 |
ウェルシュ警部補の部屋 ギャングの写真を見た後 F:「すみませんが、説明していただけますか?」 W「違う、違う 60年代後半以降そういうことはないよ。」 R「警部補。カナダ人の言葉でいうと Explainって意味ですよ、そりゃぁ・・・」 警部補は elucidate を hallucinate だと思ったのです。 60年代は ドラッグ服用によって起こる幻覚と陶酔の時代だったのです。 |
Thatcher I could never let him hurt you. Never. Not after . . . Fraser: Sir? Sir? Frannie: Not after what? Fraser: I think Inspector Thatcher is referring to an incident on a train. |
サッチャーの推理 T「私は決して彼にあなたを傷つけるようなことはさせないわ。決して・・・あの事の後は・・・」 なぜだか、キースの顔がフレイザーに豹変です・・・サッチャーさん。 女性になりきって、フレイザーへの想いに浸りまくっていますが・・・大丈夫でしょうか? F「警部?警部?」 フラニー「あのコトの後って何よ?」 F「思うに警部補は、列車での出来事を仰っているのでしょう。」 フラニー、こういうときの突っ込みは速いです。 サッチャー、フレイザーを傷つける人がいたら殺してまで守りたいのね〜。 あー二人、あと一歩なのにねぇ・・・・。 |
Fraser: Now, Inspector, I want you to relax and follow the loonie. Imagine you're
watching a majestic herd of caribou thundering across the snowy wilderness loonieとはカナダの1ドル硬貨で水鳥のアビ(loon)が刻まれています。 フレイザーの静かでキレイな声に聞きほれました〜♪ Frannie: Oh, good. I love shopping. Welsh & Kowalski [in unison]: Nice pile of rocks. Fraser: Oh, dear. Ray, when you hear me say the word "cauliflower." Ray: Cau-li-flah. |
催眠術をかけるシーン F「では、警部、リラックスしてください。そしてこの硬貨を目で追ってください。 あなたは壮大なカリブの群れを見ています〜。カリブは音をたてて雪の中を駆け・・・」 フレイザー、なんでカナダ硬貨なんて持ってんの? そして催眠術をかけるのに低体温の話なんかしちゃって・・・そのあと警察マニュアルでみんなが眠りこけたのには笑いました。 警部補とレイK確かに、 Nice pile of rocksと、ショッピングモールで言っていましたね。 レイKのぼーっとした「カィフラワゃー」に大笑いです。 なんで、野菜なの?フレイザー? |
Ray: I will beat you to death with this empty gun. 早口でサラっといいますが、このセリフ、死ぬほどおかしいってみんな言っていました。 |
容疑者ジョニーを捕らえて レイ「空の銃で死なせるぞぉー」 レイKらしいはったりです。銃の持ち方も笑える。(^^) この後、警官がパトカーで駆けつけます。なんで? 署のパーキングなのに・・・・わざわざ車なんか使わなくてもいいんじゃないっすか? |
Trivia
このエピはよく出来てますね〜。ほとんどが署内という安上がりエピですが、会話が面白すぎ。 とくに三人の思い込み・・・私情が入りまくりでウケました。レイとサッチャーは自己投影しロマンスに持っていき、警部補はギャング事件のいざこざ・・・・笑えたのが、ウエルシュ警部補の証言での画像。みんなトレンチコートにサングラスをかけているんですもの〜。思い込みって怖いわ。(笑) フレイザーがシーズン3の中では色白で美人のエピです。それに一歩下がって話を聞くなど礼儀正しくシーズン1のフレイザーを思い出させます。 私情をはさまない加減な推理ではなく、物事を整理して事実をつきとめる冷静なフレイザーが素敵です。 (ビクトリアの事件でもこれくらいの感情コントロールをしてほしかったよ。) フランチェスカが愉快ですー。彼女も推理に加わって余計ぐちゃぐちゃです。さりげなくフレイザーに色目使いまくりですし・・・。またそれをサッチャーがチェックしているのも楽しいです。結局カプチーノマシンを入れてしまいました。 シーズン3は音楽がいいですよね〜。このエピのNovemberも大好きです。サントラで先に聞いていたのですんごくロマンチックなシーンでかかると思ったらあらら・・・殺しのシーンですか。(^_^;) ま・いっか。でもいい曲です。 ステラのことをひきずっているレイKに対して、励ますようなフレイザーの優しさが彼らしいですね。レイKはフレイザーによって自信をどんどん取り戻していっています。 派手さはないけれど何度見てもいいリピーターウけするエピだと思いました。 Back (注:このエピガイは間違いを含んでいる可能性がすんごーーくあります。ご指摘くださるととっても有難いです。) |