Dr.Prescottとアメリカ独立戦争
法廷のシーン
フレイザーが爆弾に繋がれながらツッコミを入れていましたね。
犯人に「smarty pants! 知ったかぶりの青二才!」なんて言われていました(笑)
R: 「建国の士たちは今警鐘を鳴らしている。その警鐘というのはかつて1775年4月18日ポール・リビアにより鳴らされたのだ。 F: 「プレスコットだ。歴史では無視された人物だ。一つにはロングフェローの詩で歪曲されたのが原因だが・・・」 |
では この史実についてmomさんにメールをいただきましたのでご紹介しますね。
** 以下転記 **
あの場面でボルト弟がわが身を投影していたのは、Paul Revere という人物です。このRevere、イギリス軍が攻めてくることを、アメリカ独立運動の指導者に伝える任務を負った使者として、コンコードという土地に向かったのだそうです。ただし、使者は彼のほかに、Billy
Dawesと Samuel Prescott がおり、結局一番後発のPrescott が、無事にコンコードにたどりついた、というのが史実なのだそうです。(ただし、彼はどこかの宿屋の奥さんとねんごろになって追い出されてから、この任務に当たった、という記述がありました)
ところが、どういうわけか、詩人の H.W.Longfellow が、Revere が使者として懸命に馬を走らせ、コンコードに無事たどり着き、独立運動の危機を救った、という詩を書き、それが大変有名になって、史実がその陰に埋もれてしまったそうです。(フレーザーの言ったとおりです)
その詩の冒頭を引用してみます。
The Midnight Ride of Paul Revere
H.W. Longfellow
Listen, my chidren, and you shall hear
Of the midnight ride of Paul Revere,
On the eighteenth of April, in Seventy-Five;
Hardly a man is now alive
Who remembers that famous day and year
出だしでわかるように、子供でも理解できるような平易な言葉でつづられている詩です。これは、この出来事があってから、ずっと後になって書かれた作品だそうです。
この詩が後の(確か)南北戦争の士気を鼓舞するのに大きな役割を果たしたとか・・ Revere はすっかり有名人になってしまい、彼の生家は今でも保存されているそうです。彼をしのぶお祭りが今でも行われていて、子孫も参加するんだそうです。
それに引き換え、他の2人はというと、もちろん記念行事や生家の保存など全くなし。 Dawes の方は、この詩をパクった詩があるそうですが、Prescott の方は全然・・・
やっぱり、有名になった人の勝ち、ということのようです。
***
Momさん有難うございますm(__)m すっごい勉強になりました。
またくまくんさんから「発見」のお知らせがありました。
***以下転記***
ランドルボルトに異議をとなえてDrプレスコットの話をするフレイザーに、
「このエピって、“日の目をみない人物こそ、ほんとのヒーローなんだ”ってメッセージも、もしかして入ってる?」と、いまさら気付きました・・・。
さっそく、久しぶりに地上のエピガイから、Mom
さんのメールの転記を読ませていただき、(以前も読んでいたはずなんですが気がついていなかった・・)やっと、ヒーローになっちゃったフレイザーと、脚光をあびないレイと、あとから来たディーフの大活躍と、ヒーローディーフを笑ってみているレイとフレイザーの図、などがぴしっとつながって、「おお!」と手のひらを打ちました。
さすが、くまくんさんです。私も今、見直してパチン!(手のひらを打っている音!)です。そうなんですねー!このお話のディーフはまさに「リビア」状態でしたね♪
有難うございました〜
- 参考 -
* amesshugginのページにも同じようなことが書かれています。http://www.jamesshuggins.com/h/oth1/revere_paul.htm
* 結局ヒーローになってしまった リビアのページ(ロングフェローの詩も載っています) http://www.paulreverehouse.org/index.html
それにしてもこのテロリスト・・・愛国者ぶっていますが結局は コソどろ でしたね(^。^)