Letting Go  裏窓 第24話 (writer:Jeff King Kathy Slevin   Director:George Bloomfield )
 このエピの見所はずばり 「ハンバーガーを袋ごと食べるディーフ」でしょう。(笑) ディーフィー、病院にいても食欲旺盛です。
では、ディーフは置いといて・・・このエピはヴィクトリアに傷つけられたのにもかかわらず彼女が忘れられず思い悩むフレイザーと 大切な友人
を傷つけてしまったことでやりきれない思いをかかえるレイ・・・果たして二人はどうなるのか・・・というのが見所です。
フレイザーのベッドシーン(なんか変な表現 ^^; )ではかわいいアップが見られます(笑) レイの涙が出るほど優しい一面も必見。
あとフレイザーパパ、だんだんお笑いキャラになっていく・・・。(^^;)


Episode Guide
ヴィクトリアの事件で背中にレイの銃弾を受けたフレイザーは幸いにも一命をとりとめた。傷は順調に回復しているが、心の傷は一向に癒えない。
ベッドに横たわりながら窓の外を見つめる日が続いていた。そんなある日、向かいの棟で、女医と恋人らしき男、そしてその様子を隣室から撮影
する男を偶然発見する。やがてリハビリのため理学療法士ジルが来る。詮索好きの彼女はフレイザーから話を聞き、女医が麻薬を常用していて、
それを写真に撮られ脅されていると推理する。しかし、決定的な証拠がない。
そうこうするうちカメラマンが殺される。恋人がカメラマンと共謀であることを知った女医が自暴自棄な行動に出たのだ。 またさらに彼女は恋人も
射殺しようとする。それを阻止しようとしたフレイザーに彼女の撃った銃弾が放たれようとする瞬間・・・。フレイザーをかばってレイが今度は背中に
銃弾を浴びてしまう。 よってレイも同じ病院に入院し、最後は二人並んで仲良く病室から外の景色を見ている。

このエピはヒッチコックの映画
「裏窓」からヒントを得たものです。映画「裏窓」は足を折ってベッドに横になっていた主人公が窓から外の景色を
見ていると偶然殺人事件を目撃してしまう・・という映画です。最初のシーンでフレイザーが足が痒くてしょうがないっというのも裏窓に似ていますね。


Music 
Plenty (Sarah McLachlan, "Fumbling Towards Ecstacy")


Character Sketch
ディーフェンベーカー
ディーフ、ジャンクフードにまたまたハマっています。
*たとえジャンクフードにはまってもヤるときはヤる!ディーフ仕事キッチリです。

☆フレイザー
病室にプレゼントがいっぱい               なかでも緑色のBigビーバぬいぐるみはキョーレツ
ヴィクトリアのことが全然忘れられない      
*またまた職業を細かく推測する             



☆レイ
フレイザーに捜査スキルは認められている 「彼なら大丈夫だ。」とフレイザーが言っていましたよね
*フレイザーのためにTVをつけたりプレゼントを渡したり一生懸命に尽くしている 
レイ〜優しいよぉおおお


Quote

 気になるシーンの引用です。     (4つ)

Grandmother: Can't stay in bed for ever
Robert: You didn't see her?
Fraser: No how is she?
Robert: Not dead enough son.
直訳:おばあちゃん「永遠に寝ちゃあいられないよ。」
パパ「おまえ、おばあちゃんが見えなかったのか?」
フレイザー「彼女どんなだった?」
パパ「とても死んでいるとはいえないよ。」


最後のセリフがおかしいよ、パパ〜

フレイザーの病室にパパとおばあちゃんが登場する

おばあちゃん    「一生寝かせておくつもり?」
パパ          「見えなかった?」     フレイザー首を振る
フレイザー      「元気そう?」 
パパ         「あーぴんぴんしとる。」

おばあちゃん初登場。結構厳しそうなおばあちゃんですねー。フレイザーが礼儀正しく育ってしまったのがわかるわ。見えなかった?って聞かれてフレイザーが「ううん見えない」っと首を振るのが子供みたいですっごくかわいい(^.^)




Ray: You know I think it will be good that we, uh, go up there for a while. Try to put Victoria behind us. You know. It'll be like a do over. You know, like a fresh start right.
Fraser: Right.
Ray: It'll be great. Fraser: Yeah.

Try to の部分ナイスだわレイッ。もうヴクトリアなんかどっかいっちゃえー!って感じで(笑) like a fresh startもいい表現ですね。フレイザー right と言っているけど全然rightじゃないみたいです(爆)


Ray: Hey so where do you buy lumber up there?
Fraser: You cut it.
Ray: What? Like from the forest? Fraser: Yeah.
Ray: You're kidding right? Fraser: No
Ray: Wow. You know how to do that?
Ray: Wow. I don't have an axe.
Fraser: I have an axe.
Ray: I'll have to go and buy an axe. Do you got an axe for me?
Fraser: Yeah. I have two axes. two.

フレイザーの木を切るサウンドが少年ぽくてかわいいです。最後の twoって言う声にジーンと来ました(うるうる)
Two Axesのシーンはここアドリブだそうですね。初期台本は「森からか?」で終わっています
病室でレイがフレイザーに電気ノコギリをプレゼントするシーン

レイ      「いいと思うぜ山に行くっていうのも。彼女を忘れるのに。
         気分を換えて心機一転だ。」

フレイザー  「そーだ。」 
ビクトリアとの思い出のフラッシュバック
レイ      「楽しそうだな。」

フレイザー  「ああ。」 

フレイザー、レイの言葉に相づちを打っているけど、心はヴィィトリアにトリップしています。せっかくレイが気ー使っているのにねぇ。 私ココ勘違いしていました。 レイの「楽しそうだな。」ていう言葉はフレイザーの表情を見て言ったと思ったんですが、違うんですね。山に行くことが楽しそうだということだったんです。あまりにもフレイザーが思い出にひたりまくっているので誤解しちまったぜ。

レイ      「なぁ 材木売っているか?」
フレイザー  「切るんだ。」 
レイ      「森からか?冗談だろ。」 フレイザー「いいや。」
レイ      「すげーできるか?」  フレイザー舌で木を切る音をする。
レイ      「やばい。斧が無いや。」
フレイザー  「僕はある。」 
レイ      「買いに行かなきゃ。俺の分あるか?」
フレイザー  「2つ持ってる。2つ」


大、大、大好きですこのシーン!!!うえーん。感動で泣けます。ハッ泣いている場合では無いですね。この最後の「俺の分あるか?」で「2つ。」と繰り返すフレイザー。二人の友情の絆がまだ結ばれているってことですよね。良かったです。



Fraser: Yeah. She's a doctor, he's an intern, they're lovers. Ray: So?
Fraser: He's betrayed her. She's going to kill him.
Ray: Benny, not every woman with long, dark hair tries to kill her lover.

原語:フレイザー「彼女は医者だ。彼はインターン。彼らは恋人同士だ。」レイ「それで?」
フレイザー「彼は彼女を裏切った。彼女は彼を殺すだろう。」
レイ「ベニー。黒い髪の女がみんな恋人を裏切るとは限らないぜ。」


女医への脅しを推理したフレイザーとレイとの会話

フレイザー 「恋人のインターンは彼女を裏切った。」
レイ      「それで?」
フレイザー 「彼女はきっと彼を殺す。」
レイ      「フレイザー、黒のロングヘアだからって悪い女と限らないぜ。」

原語の方がこのストーリーに合っているかもしれませんね。
まだビクトリアを忘れられないフレイザーの心を読んでいるレイでした。




Fraser: I can see that. You hurt her. I understand that.
Carter: You don't understand anything.
Fraser: I understand that sometimes you can love someone so mush that you are willing to do almost anything for them the power of a love like that can be very frightening.
Carter: I don't care.
Fraser: Oh I think you do care. I think you care so deeply that when he betrayed you, you tried to do the only thing that made sense. You tried to destroy yourself. Don't let him do that to you.
Dr.カーターが病院の廊下で恋人を撃とうとするシーン

フレイザー「彼女を傷つけたんだ。

Dr.カーター「 何も知らないくせに。」
フレイザー「人は誰かを愛しすぎると全てを捧げたくなる。しかしそういう愛は危険だ。
Dr.カーター 「構わないわ。」
フレイザー「俺にはわかる。彼への愛が深くて裏切られたとき自暴自棄になって何も壊したくなった。報復のために・・・。」

フレイザーDr.カーターに説きながら自分に言い聞かせているんです。そして自分の捕らわれているトラウマから解放されていくのではないでしょうか
(letting Go)        ということはやっぱりヴィクトリアはフレイザーのことを愛していたってことなのかしら・・・・。フレイザーはそう信じているのよね。




Trivia

Paul Haggis のコメント
最初私は 「恋に落ちたフレイザー」をこのシリーズの最終話にする予定でした。そしてこれでもうこのシリーズをやめたいと思ったんです。しかしその後アライアンスがもう一話撮影する必要があると言ってきて、書くように依頼されたんです。しかし私は「恋に落ちたフレイザーに全身全霊注ぎ込んだためもう気力がありませんでした。よってKathy とJeff に作ってくれるように頼んだんです。彼らは「よしきた!」と快く引き受けてくれて全て彼らが作ってくれました。とってもよい作品にできていましたね。とにかく私はVS「恋に落ちたフレイザー」に全精力使い果たしたんですよ。だからあの作品は良い出来だったと思います。
(Sun, 28 Nov 1999 Alt-due SOUTHより)


フレイザーの顔の傷
理学療養士のジルの分析で「この傷は最近のもの」と答えていましたね。多分 The Deal 「復讐のときは今だ」のときの傷のようですが・・・。
でもこれはもともとポール・グロスにあった傷のようです。本人はいつ作った傷が知らないようです。


フレイザーパパの歌っていた歌
Rose Marie"というタイトルで アメリカンカントリーウエスタンシンガーのSlim Whitmanが歌っています。1955年にアメリカで流行しイギイリスでも大ヒットしました。ということでフレイザーパパは彼が若いときに聴いた歌を歌っていたのですね。ちなみにこの歌は”Rose Marie”という映画の中にも挿入歌として使われていたそうです。この映画は騎馬警官のミュージカル劇だとか

                                                       このエピの撮影シーンはこちら

勝手な感想

letting go というのは何かから解放されるという意味ですが、フレイザーはヴィクトリアからレイは友人を撃ってしまったという事実から解放されたーということでしょうか。友人を命に換えて守ったということでやっとレイは解放されたのね。
最初はフレイザーの方がレイのことを好きだったと思うんですが、 The DEALのあたりからレイはフレイザーが大切で大切でしょうがないって感じですよね。命に換えてでも守りたいそんなかけがえのない友人。それにしても山小屋へ二人きりで3週間いようと提案するなんて・・・まるで○○○○○を書いてくださいとばかりのセリフだわ〜・・・

第2シーズンは二人が退院してまたまた大活躍〜どんなシーンが見れるのかしら・・・とっても楽しみですね!!

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