White Men Can't Jump to Conclusions  「銃声に矛盾あり」第37話 (writer:David Shore Director: Steve DiMarco)
 このエピの見所はずばり 「足の臭いを嗅がされているディーフ」でしょう。(笑) ディーフィー、臭いのも平気です。
では、ディーフは置いといて・・スラム街社会の青年たちの現実と友情、そしてレイ&フレイザーの「ブン、バン、ビン」的楽しい捜査が見所です。
フレイザーはずっとおかしなスニーカー姿で登場していました。

Episode Guide

スラム街でブーツを修理しに行った帰りに、レイとフレイザーは3発の銃声を聞く。そこには撃たれて倒れた青年と銃を手にしたタイリーがいた。被害者を助けタイリーを逮捕している間にフレイザーのブーツは消えてしまった。よってフレイザーはブーツ探しを始めるが、その過程でタイリーが犯人というlことに疑問を抱く。「ブン、バン、ビン」という銃声を思い出したフレイザーは犯人が別人だと推理。そこにはスラム街に生きる青年タイリーとレジーの友情そして彼らをしきるルーとの関係が隠されていたのだった。

このエピの題名 は映画「WHITE MEN CAN'T JUMP」1992年(邦題 ハード・プレイ)
をヒネったものです。この映画はストリート・バスケットがテーマです。 これに 早合点という意味のイディオム「Jump to conclusions」を組み合わせたのがこのエピの題名かしら?

character Sketch

ディーフェンベーカー
*ブーツ探しに協力                 フレイザーのスニーカーの臭いでは手がかりが掴めない
*フレイザーにストーブをつけとけと言われる  もし、できたらテレビの動物バラエティーに出られるゾ
*レイをフレーザーのいる場所に導く  

☆フレイザー
ブーツを失くし思いっきりガックリ      首を垂れるシーンは可愛かったな・・レイの「よしよし」も・・・♪  $125もしましたからね。
ナイキのスニーカーを愛用          皆さんも仰ってますが、何故に目立つ白のスニーカーなんでしょう???
*記憶力と耳は相変わらずよい
*バスケの有名選手には全く疎い 
       アイザイヤ選手に向かって「あなたはバスケをしますか。」 は思いっきりマヌケです〜
*ゲンコツの挨拶を知らない          グーを出されてパーを出していました(爆) じゃんけんじゃないっつーに・・・
*父親の死のショックから立ち直っていない   

☆レイ
フレイザーを車に乗せるのには飽き飽きしている    とは口先ばっかなんでしょうね。フレイザーのこと大好きなくせに〜♪
*フレイザー同様 記憶力と耳が良い
*バスケの大ファン                アイザイヤ選手と握手したときのあの笑顔が良かったです〜本当に嬉しそうで!!

☆ウエルシュ警部補&27分署の人々
*ウエルシュ警部補はすごい量のサンドイッチを食べています。また他の人々もパンを手にしてモグモグと・・・

Quote

 気になるシーンの引用です。     (5つ)


Lou: So who are you, what do you want?
Fraser: Benton Fraser. I'm a Mountie.
Lou: Why do they call you that?
Fraser: Well, Royal Canadian Mounted Police.
Lou: So, you're mounted.
Fraser: No. We mount horses, on occasion. Perhaps you're familiar with the Musical Ri-
Lou: Then in all factuality, aren't the horses the mountees, then?
Fraser: No, you see, we are mounted on top of horses. . . It's historical.

直訳:ルー「じゃあ、お前は上に乗られるんだな
フレイザー「いえ 私たちが馬の上に乗るんですよ。時々」
ルー「じゃあ本当は 馬がMounteeじゃないのか?」
フレイザー「だから〜私たちが馬の上に乗るんですってばっ!」

フレイザーがルーに呼び出されて、自己紹介をするシーン

ルー       「ところでお前何者だ?」
フレイザー   「ベントン・フレイザー 騎馬警官です。」
ルー       「かわったカッコだな。」
フレイザー   「カナダではこれが普通の制服です。」
ルー       「騎馬っていうのは何だ?」
フレイザー   「馬に乗るんです。騎馬警官。西部劇の騎兵隊みたいなものです。」
ルー      「カナダじゃ警官はパトカーに乗らねぇのか。随分遅れてんな。」
フレイザー   「いえ、馬に乗るのは歴史的意味が…・伝統なんです。」


NHKさんの訳がナイスですね〜「随分遅れてんな」に大うけ。また英語のほうも思いっきりおかしい。ルーさんてば「騎馬警官 mountie」 って言葉知らないのね〜。 この後、ルーはずっと「Mountie」にこだわっていてフレイザーのことを「Mounting」と呼ぶんです〜もう吹いちゃいましたよっ(爆)




Ray: we have no case because the bang is where the bing should have been.
Fraser: But sounds don't lie, Ray.
Ray: All right then. Tell me this. How does the bang being where the bing should have been
Fraser: No, that's the bing being where the bang should have been.
レイとフレイザーが現場検証をし、ごみ箱の音に気がついたシーン

レイ     「被告は無実です。バンとビンが逆でありました。」
フレイザー 「音は嘘をつかないよ。」
レイ     「じゃあ教えてくれ。どうしてビンのところにバンが入ってきたんだ?」
フレイザー 「違うよ。バンでならないところにビンが来た。」 


二人で真面目に捜査の話をしているのですが、「ビンだ バンだ。」となんだか可笑しい。最初に聞いたときはわけわからずに笑ってしまいました。ふざけているみたいなんですもの・・・・(^^)


Thatcher: Is there a good reason why you're not standing at attention, Constable?
Fraser: I beg your pardon?
Thatcher: You heard me.
Fraser: Yes, I did.
Thatcher: Why did you do that?
Fraser: Do what?
Thatcher: You moved the garbage can in front of your feet.
Fraser: Did I?
Thatcher: Are you hiding something, Constable?
Fraser: No. No, no. . . Yes.
Thatcher: You're wearing sneakers.
Fraser: I lost my boots.
Thatcher: They're not yours to lose.
Fraser: I understand that, sir. It was in the process of saving a life.
Thatcher: With your boots?
カナダ領事館にて サッチャーとフレイザーの会話

サッチャー 「どうして立って話をしないの?私は上司よ。」
フレイザー 「すみません。」
サッチャー 「聞こえたでしょ?」
フレイザー 「はい警部。」
サッチャー 「何故そんなことを? ・・・ ゴミ箱で足を隠したでしょ。」
フレイザー 「ホントに?」
サッチャー 「何か隠しているんじゃないの?」
フレイザー 「いいえとんでもない。     そうです。」
サッチャー 「スニーカーをはいているのね。」
フレイザー 「ブーツをなくしました。」
サッチャー 「あれは政府のものよ。」
フレイザー 「承知しています。  人命救出中の出来事で…。」
サッチャー 「ブーツで助けたの?」
 ← いいなぁ このツッコミ

フレイザーったらゴミ箱で足を隠したりしてかわいい〜。それもミエミエなんですもの。サッチャーのつっこみに全然言い訳できない彼でした(^^)
小山さんのアセったお声がよけい笑いを誘います。ポールは「No No」と声が裏返っていました(^。^)





Fraser: Just because you have a gun doesn't mean you have to use it. You proved that tonight..

Ray: You okay?
Fraser: Yes, I'm fine.
Ray: You're sure you're okay?
Fraser: I'm fine.
Ray: Did you hear him? He's fine! What did you drag me all the way down here for?
Fraser: He's probably just crying wolf.

ここのフレイザーのセリフはシャレになっていて大ウケしてしまいました(笑)  cry wolf  はイディオム で「人騒がせな嘘をつく」っていう意味があるんです。 ディーフ、せっかく心配して来たのに〜(^^;)
タイリーとフレイザーが夜の工事現場で話しているシーン

フレイザー 「銃を持っているからって使う必要はない。今夜のようにね。」

小山さんの人を諭すときの強い調子とやさしい調子のコンビネーションにグっときます。こんな感じで言われたら誰だって戒心しちゃうざんす〜ヨロヨロ(あまりのカッコよさに倒れている)

フレイザーを心配したレイとディーフが到着

レイ     「大丈夫か?」
フレイザー 「ああ。」
レイ     「本当に大丈夫か。」
フレイザー 「ああ。」
レイ     「おい聞いたかよ。無駄な汗かかせやがって。」
フレイザー 「レイ、そう叱るな。」



Fraser: No, I think you're an evil psychopath. But if you try, Detective Vecchio will blow your brains off.
Ray: Out.
Fraser: Out. I'm sorry, I stand corrected. He will blow your brains out.

原語ではフレイザーが「blow your brains off」 と言ったのを
「blow your brains out」 に訂正します。 で、off と out の違いなんですが、人の頭を撃ち抜く場合には out  の方を使用するそうです。(きわ蔵さん 有難うございました m(__)m)
バスケ会場の外でルーがフレイザーに銃を突きつけるシーン

フレイザー 「君が冷酷なのはわかっている。しかし君が撃とうとしたら君の頭をベッキオ刑事がかっ飛ばす。」
レイ    「吹きだ。」
フレイザー「失礼。 
吹き飛ばすだ。」

レイったら、フレイザーの命が危ないのに、そんなツッコミを入れなくても・・・(-.-)
フレイザーも「あーしまった。」ってな感じで訂正するんですもの。そんなの緊急時にどーてもいいんじゃないのぉ??(爆)


Trivia

Music
PEEPS
Performed by Cipher  Written by M. Loewi & G. Goldwaithe (c) Pacific Rain Song Company Courtesy of Mocca Records

スペシャルゲスト
今回はゲストに本物のアイザイア・トーマス(元バスケットボール選手、NBAデトロイトピストンズ)が出演しています。
                          

勝手な感想


会話のテンポがよかったですね。5分に一回は"ポソッ"って笑わせてくれるシーンがありました。なんと言ってもハタから聞いたらさっぱしわからん「ブン、バン、ビン」がツボでしょう。 フレイザーったらマジな顔して予審で発言するんですもの(笑) やっぱり不思議な人ですね。今回のエピではスニーカー効果もあってユニークさ倍増でした。

さて、そんなコメディの中に「スラム社会の現実」を訴える深刻さもありましたね。そこで育つ青年たちが成功するにはバスケしかないなんて哀しすぎます。フレイザーは自分も彼らと共通点があるんだ・・・ということを優しく語っていました。彼の「まだ父の死を乗り越えることができないでいる」というセリフにはせつないものがありました〜(涙) 先週、女装をして超明るい彼を見たのでそんなこと忘れていましたよ。辛くてもそれを見せずに明るく生き抜いてたんですね(T_T)

ディーフ!久しぶりに活躍しました(^○^) ばてばてのレイを導くダッシュは興奮しましたよ〜ちょっとは努力を認めてあげて欲しいな〜・・・ディーフいじけるぞぉ〜。

ブーツが最後に出てきたのはホッとしました。 フレイザーは「盗まれたのではなくて誰かがそっと取っておいてくれているんだ。」って信じていましたからね。彼のそんな純粋な心が裏切られなくてホントよかったです。

バスケがテーマだからレイのバスケシーンが出てくるのかな?っと期待していたのに残念(-.-) 最後は彼の投げたボールしか映っていないんですもの・・・・でも最高のレイスマイルが見れました♪

笑いあり、推理あり、友情あり、教訓あり でまさに「騎馬警官」らしい お話でした。

                                                                  

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