Ray | なぁ、フレイザー よかったらウチに来ないか。シカゴ式クリスマスっていうのを見せてやるよ。 |
Fraser | せっかくのX’マスじゃないか。僕なんかが邪魔しちゃ悪いよ。 |
Ray | 何、遠慮しているんだよ。気にするな。それに俺、フラニーへのプレゼント用意していないんだ。だからお前がいるとちょうどいいし・・・ |
フレイザー困惑した表情。 | |
Fraser | 家にディーフが待っているし、今日はウチに帰るよ。誘ってくれて有難う。 |
Ray | そっかあ。じゃあ これ お前とディーフに・・・ レイ プレゼントらしきものをフレイザーに渡す。 |
Fraser | 悪いなぁ・・・・レイ。せっかく君が集めた銀行の粗品なのに・・・。それに僕は何も用意していないんだ。 |
Ray | 失礼だなぁ これは違うよ。 まぁお前にはいろいろ世話になっているしな。 |
Fraser | Thank you very kindly Ray. |
フレイザーのアパートにて***フレイザー戸を開けて入ってくる | |
Fraser | メリークリスマス ディーフィー。 実はレイからお前にプレゼントがあるんだ。楽しみだ。後で開けて見よう! |
制服から赤のロングジョンに着替えたフレイザー、早速レイからのプレゼントをがさがさ開ける。 すると中から「名犬リンチンチン」のVTRが出てくる。 ディーフ尻尾を振って喜ぶ。 |
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Fraser | よかったな。ディーフ。お前の大好きなドラマじゃないか!さっそく見よう。 |
フレイザー ムスタフィさんのところに行ってVTRデッキを借りてくる。 そしてテープを入れて見ようとするが・・・。 | |
Fraser | あれっ? テープが動かないぞっ。どうしたんだろう。やっぱり壊れているみたいだ。ごめんディーフ・・・。 |
ディーフ、うなだれてかなり残念そうな表情をする。そして座り込んで下を向いている。 | |
Fraser | ディーフそんな哀しい顔をしないでくれよ。ほんとうにすまない・・・。 |
北の大地から仲間と離れ離れになって都会に連れてこられたディーフ。自由な行動もできず、どんなに辛くて寂しい思いをしていたのだろう・・・・。せっかく楽しみにしていたVTRも見れないし・・・・と思うと急にフレイザーはディーフが可哀想でたまらなくなってきた。 | |
Fraser | よし、わかった。僕が物語を聞かせてあげよう。 |
フレイザーふさっているディーフをそっとひきよせ抱きかかえる。ディーフ、フレイザーの胸の上に頭をのせ気持ちよさそうに目を細め彼の鼓動を聞いている。フレイザー右手でディーフをなでながら物語を始める。 | |
Fraser | むかーし、昔 アラスカの空の下におじいさん狼とおばあさん狼がいて・・・・。 |
フレイザー、とても穏やかな目でディーフを見つめ話を続ける。 ディーフ満足そうにフゥーッと深く深呼吸をする。 外には雪明り。淡い光が二人を照らしている。しんしん降る雪の音を聞きながらフレイザー&ディーフの初めてのシカゴのクリスマスは更けていきました。 大好きなフレイザーとぴったりよりそってのクリスマス。ディーフには何よりものプレゼントになりました。 |
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さて、一方 愉快なベッキオ家 | |
Ray | おいおい!なんだよコレー俺のあげたプレゼントと同じじゃないか〜。 |
フラニー | ちょっと兄さんこれ○○銀行のじゃない。せこいわね。あたしキティちゃんはもう持っているわ。あらやだマリアのもそーじゃない。 |
マリア | 私のは何よぉー!季節はずれの○○証券のソーメンセット!これ去年と同じよ! |
ベッキオファミリー結局考えるのはみな同じ。揃って銀行の粗品でのプレゼント交換になっていた。 フレイザー家と違ってえらく賑やかにクリスマスの夜は更けていく。 |
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*特別出演 | ムスタフィ家 ツリーの電球に明かりをつけようとするが・・・ |
ムスタフィ さん |
やっぱだめか・・・・ |