Eclipse (writer: John Krizanc )
このエピの見所はずばり 「花を愛する」ディーフでしょう。(笑) ディーフィー、実は園芸が趣味の狼だったのです。(笑)
では、ディーフは置いといて・・なんと言っても新しいパートナーのレイ・コワルスキとフレイザーの友情の進展です。
コワルスキの弱さ、強さ、ユーモアなところなど彼の魅力がたっぷり・・・・そして密かにウエルシュ警部補のエピでもあるんです。逆境に立たされた警部補・・・危うし!
Episode Guide
内部調査部が汚職を摘発するために27分署にやってきた。調査官はウェルシュ警部補の宿敵。彼の弟はベッキオが没収した薬を懐に入れたと垂れ込んだのだ。署の疑いを晴らすためには夕方までにベッキオがその件について説明する必要がある。だが、NEWベッキオことコワルスキは姿をくらましている。警部補はフレイザーにコワルスキを連れて来るように依頼した。その頃コワルスキはプライベートな張り込みを墓地でしていた。彼には13才のとき人生を変えたとも言える事件があり、その犯人(エリー)に恨みを晴らすべく待ちぶせしていたのだ。その後、どれだけ悩んできたか自分の弱さをフレイザーに告白するコワルスキ。そしてやっとめぐり会ったエリーはすっかり事件のことを忘れていた。呆然とするも、フレイザーの励ましによって自信を取り戻した彼は署に戻り、見事、内部調査部の疑いを晴らした。 → クリックすると大きくなります |
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このエピの題名Eclipse皆既日食。レイの明るい太陽を隠していた暗い過去=エリーの銀行事件となるわけです。
そしてエリーが現れたとき日食になり、エリーが去ってフレイザーがそこに立っているんですよねぇ。
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☆ディーフェンベーカー *花を集めて喜んでいる。 フロリストウルフです、実は幼少時代園芸に興味を示していた。 *犬の墓地の前で嘆き悲しむ。もしかしてマギーは亡くなっている?未亡犬ディーフ? *フレイザーに手を貸す。Gime me your paw! と言われています。 |
☆フレイザー
*レイKのことをファイルや指紋でいろいろ知っている これだけ知っているのに本名知らないの?→フレイザー?
*レイ・ベッキオの誕生日祝いを計画する。 突然ユーコンの伝統的ゲームをやろうなんてどうしちゃったの?
☆レイ
*パンツが派手 アパートのシーン・・・おっとびっくり、赤と白のシマシマ。(^_^;)
*コーヒーにスマーティ カナダのマーブルチョコをコーヒーに6粒入れています。かなり甘党?
*父はマーロンブランドのファンだった 「欲望という名の電車」でスタンリーコワルスキが出てきます。なんとステラという名もあるんですね、この映画。
*難しい語句にちょっと弱い 、ダンスが趣味だった、13才のとき苦い思い出がありそれがずっとトラウマ、ステラと結婚していた etc...
Quote
気になるシーンの引用です。
Ray: Look, Fraser, I've humped this job for a long time. Bad hours, bad food
and bad guys. And for what? Fraser: For the pride and honour of knowing that we make it possible for good people to tuck their kids in at night, turn out the lights and know they'll be safe. このエピ, フレイザーの存在感がイマイチないのです。しかしレイの過去からの脱却において重要な役割なんですよね。ベッキオ同様、人生を変えてしまうフレイザーマジック! |
レイ、自分は刑事の仕事が嫌いだと告白 レイ「いいか、フレイザー、俺はなぁ、この仕事がつくづくいやなんだよ。時間は不規則だし、ロクな飯も食えねぇ、一体何のためだってんだ?」 フレイザー「我々の職務によって平穏無事に人々が夜子供を寝かし床につくことができるという・・・プライドと誇りだ・・・。」 フレイザーらしいセリフです〜。あーあなたって心底、警官! レイは冗談言うなよ〜と流していますが、心の中ではグラっと来たものがあったと思います。姿勢を正した自信のあるフレイザーが気持ちがいいです。 |
Fraser: If you'd be so kind as to step to one side, the detective will read you
your Miranda rights. I assume that weaponry you're holding is illegal.
Bert: Does a bear shop in the forest? Fraser: In my experience bears don't shop. Does a bear shit in the woods? で「 いい加減にしろ。/ばかげたことを聞くな。」というイディオムがあります。よってDS式にshitを shopに変えたというご意見をいただきました。 真に受けて答えたフレイザーがおかしい。 |
不法密輸コンビとフレイザーの会話 フレイザー 「すみませんが一方に寄ってくれませんか。ベッキオ刑事がミランダ警告を読みますから。あなた方がお持ちの武器は違法ではないかと思うんです。」 バート「ばかげたこと聞くな。」 フレイザー 「私の経験からするとクマは買い物をしません。」 こちら、教えていただいたのですが、bearに警察官という意味の俗語であるんです。 またshopが“ムショに入れる”という意味もあるそうでいろいろ推測すると楽しいです。 このシーンの前、レイが「マミ〜(泣)。」と泣きマネをするのがかわいいですね。彼ってなりきり屋だわぁ。(^。^) |
Fraser: You know, Ray, Francis Bacon once wrote that revenge is a wild kind of justice, which the more man's nature runs to, the more ought law to weed it out. Ray: Did Francis Bacon ever meet up with Marcus Ellery? Fraser: It's unlikely; Bacon died in 1626. Ray: Well, there you go. If he had he would have whistled a different tune |
エリーの悪事を話すレイ F「レイ、知っているだろうけど、フランシス・ベーコンはかつてこう書いたんだよ 『復讐とは一種の野蛮な正義である。人間の本性がそれに向かって走れば走るほど、我々は法律によってそれを根だやしにするよう努めなければならない・・・』と。」 R「そのフランシス・ベーコンってぇ奴はマルカス・エリーに会ったことあんのかよ?」 F「それは有り得ない。ベーコンは1626年に死んでいる。」 R「ふーん、じゃあ もし彼が会ったことがあったなら、言っていることを変えるだろうよ。」 レイの自分の行為を正当化するセリフがおかしいです。 シーズン1/2のフレイザーはいつもレイに対して言うことを聞かせていたのに、コワルスキは屈しない一面が覗けます。 |
Fraser: I'm terribly sorry, ma'am, we thought you were a desperate criminal. Did
I hurt you? Gladys: No. It is a bit stiff, though. Fraser: What is, ma'am? Gladys: My leg. ここ、すんごく危ないギャグを含んでいるんです。あのフレイザーのカッコからすると・・・堅いのは・・・。これ以上言えません。(汗) |
銃をぶっ放すおばあちゃんを取り押さえるフレイザー フレイザー「大変申し訳ありません、私達はあなたが悪い犯罪者だと思ったのです。お怪我はありませんか?」 Gladys「ないわ。でもちょっと硬直しているわ。」 フレイザー「何がでしょうか?」 Gladys「私の足よ。」 ひゃあーおばあちゃんフレイザに襲われているよ。おばあちゃんてば喜んじゃって。お姫様状態です。 |
Ray: Well, I know she's a woman, I'm asking Fraser to pretend that he's a woman. Okay? Gladys: Oh. Can you do that, dear? Fraser: Well, I have done that, yes. フレイザーは Some Like it Redで女装したことを言っているんですよね。このエピはさりげなくいろんなエピの関連ネタが多いです。 |
Do you find me attractive? レイ「彼女が女性なのは、知っている。でも俺が聞いてんのは、フレイザーが女性のフリをしてということだ。いいか?」 Gladys「(フレイザーに向かって)できるわよねぇ?」 フレイザー「ええやったことありますから。はい。」 おばあちゃん、私、女性よぉおおっと名乗り出るのがかわいいです。それにしてもコワルスキったらなんで急に「俺って魅力的か?」なんてフレイザーに聞いちゃうんでしょうね?新しいパートナーであるフレイザーに不安を感じていたんでしょうか?ステラみたいに逃げられちゃうんじゃないかと・・・。レイの自信の無さ、もろさが見えます。 |
Fraser: Stella looked beyond that one incident and saw the whole person. Ray: What do you mean? Fraser: In December 1988 ・・・・You're a good policeman, Ray. And I would be proud to call you my partner... and my friend. Ray: What was that last part? Fraser: Friend. Ray: Lend me some money? Fraser: Money and friends don't mix, Ray. Let's go to work. 二人の表情が素晴らしいです。レイの照れた顔、フレイザーの声。このシーン、結構長くてセリフも多いのに一度もカットが無いのにも驚きました。一気に撮影しているんです。 |
俺なんかどうせダメダメなんだ〜とレイがいじけるシーン フレイザー 「ステラはね、そんなこと(銀行での事件)を越えていると思うよ。彼女は君自身を見ていたんだよ。」 レイ「どういうことだ?」 フレイザー 「1988年・・・(フレイザーがレイの表彰をつらつらと述べる。)君はとてもよい警官だよ、レイ。そして僕は君をパートナー・・・そして友達と呼ぶことを誇りに思うよ。」 レイ「最後ンとこ何て言った?」 フレイザー「友達。」 レイ「金貸してくんない?」 フレイザー「金と友情は別ものだ。さあ、仕事、仕事!」 フレイザーが優しく語るシーンで大好きです。彼、心にしみいることを言って最後にキメ台詞。これにいつもみんなやられちゃうんですよねぇ。フレイザーはときどき普通の男性同志だったら恥ずかしくて言えないようなことをヘーキで言います。照れたレイがジョークを言うのがまたレイらしい。 お金の件なんですが・・・フレイザーってよくベッキオにお金を借りてましたよね。(笑) あれはどうなの?→フレイザー? |
Trivia
いろいろな面で新しいエピの展開だと思いました。ウェルシュ警部補がフレイザーに公然と助けを求めたのも初めてのような気がします。シーズン1/2では比較的フレイザーの存在を煙たく思っていた警部補ですが、フレイザーの実力を認めているのがわかります。そうなんです、シーズン3ではフレイザーはウエルシュ警部補にも一目置かれてしまうほどになっているんです。 前半はまず、レイのユニークさが出ていますね。墓地の管理人のところWhat do you mean it doesn't work? It's just a bottle, it doesn't work orとウィスキーの瓶についての会話。このWorkにはレイ自身、働いているけれどemptyな状態であるという例えでもあるようです。一見、必要なさそうな、墓地管理人や外野の人々も実は物語の進行にとてもいいスパイスになっていると思いました。 Eclipseという題名は深いですね。彼をずっと苦しめていたエリーがレイの太陽を隠していたのです。エリーが墓地穴に落ちたとき、Eclipse(皆既日食)になります。そしてエリーが去って太陽が現れるとそこにはフレイザーが・・・。 フレイザーのプレゼントのドリームキャッチャーがまさにレイの悪夢を取り除いてくれたことになるんですよねぇ。そしてフレイザーという明るい太陽を彼の世界に導いたようです。 レイがエリーに「俺を刑事にしてくれて有難う。」と言ったあと、フレイザーが墓地でコケているカットになります。(ここ好き)フレイザーのセリフで警官としての誇りを戻したんですよねぇ・・・レイ。(S的に考えるとフレイザーと出会えた喜びを感謝しているともとれなくもないですよねぇ。) こんな初期からレイKという人物を一挙に語ってしまったのは何故でしょう?レイ・ベッキオとの区別を早くつけたかったのでしょうか。ポールが作り出したレイK・・・彼の力の入れよう、そしてシーズン3はフレイザーだけでなく登場人物平等にスポットがあたるシーズンだなぁと思いました。 * 本編とはあまり関係がないんですが、不法麻薬密輸者の若い人がパトカーで連行されるときフレイザーに頭を下げているのがなんとなく好きです。 * ウエルシュ警部補とフレイザーがクロゼットに入ってしまうシーンが笑えました。警部補ってばトイレットペーパーを取りに来た人に「ほれ、持ってケぇー」と新聞を渡すんですもの。(笑) 最初は設定が墓地ということであまり好きではなかったのですが、会話の面白さ、ほっと心が温まるシーンなどいろんなエッセンスが詰まっていてとても見ごたえのある作品だと今はとても評価しています。 Back (注:このエピガイは間違いを含んでいる可能性がすんごーーくあります。ご指摘くださるととっても有難いです。) |
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