Ray | フレイザー シカゴの生活にもう慣れたか? それにしても殺風景な部屋だなぁ。 |
Fraser | 快適で気に入っているよ。 |
Ray | おっ いちおう冷蔵庫があるんだな。お前 料理するんだ。 |
レイ、冷蔵庫をバタっと開ける。 |
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Ray | フレイザー冷蔵庫からッぽだぞ。メープルシロップしか入っていないじゃないか。 お前、女にあげるコサージュを冷やすのにしか使ってないだろ。 |
ギクぅツ。(汗) フレイザー顔がこわばる。 |
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Fraser | レイ どうしてそれ…が…わかったんだ???? |
Ray | えっ?図星か??いや俺がそうだから…。 |
レイの適当な推理にまんまとひかかったフレイザー、恥ずかしそうに下を向く。 |
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Ray | ははは、いいってことよ。これだけスペースがあると何個も冷やせるな。 |
ぎっくう。実は2個冷やしていたフレイザー、ますます顔が赤くなる。 |
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Fraser | レイ?ど、どうしてそれが…わかったんだ??? |
Ray | えっ?図星か??いや俺がそうだから…。 |
またもやひっかかってしまった、フレイザー「あーバカバカ」っと心の中で自分を責める。 |
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Ray | お前も思ったよりモテないんだな。安心したよ。さあ気を取り直して昼飯でも食おう。 ところでお前の得意料理ってなんだ? |
Fraser | ホットケーキ。 |
Ray | さすがカナダ人だな。仕方がない。いいよそれで。 なんか手伝おうか? |
Fraser | かき混ぜるのはゆいつの得意分野なんだ。 |
Ray | そういえば「恋に落ちたフレイザー」の回でそう言ってたもんな。確か始まって12分ぐらいに。ビクトリアと鍋をかき混ぜるシーンのところ… |
ギックぅ(汗) ビクトリアのことを思い出してフレイザーの顔がこわばる。 |
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Fraser | やめてくれよ、その話は思い出したくない。だいたい今は第4話の続きなんだ。他の回のエピの話はしないでくれ。 |
フレイザーちょっとムッとする。 | |
Ray | 悪い悪い。俺、向こうでテレビでも見ているよ。 |
フレイザーフライパンを温めてホットケーキを焼き始める。表面にブツブツ穴があき始めたらひっくり返してまた焼く。 | |
Ray | なー このテレビ音が出ないぞ。 |
Fraser | 当たり前さ。ムスタフィさんから借りたんだから。 さぁ できたっっ! |
フレイザー、ボールに入れた生地が無くなったのを確かめる。 |
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Fraser | あれ?ここに置いてあった焼きたてのホットケーキ知らないか? |
Ray | 知らねーよ。落としたんじゃないか? |
Fraser | 僕はカナダ騎馬警官隊だ そんなミスはしないさ。 あっつもしや…・(大汗) |
ディーフがテーブルの下を苦しそうにヨロヨロと歩いている。 | |
Fraser | ディーフっ!、僕が焼いたホットケーキ10枚全部食べちゃったのか? 何て奴だ。全く・・ |
Ray | それより、途中で気がつけよフレイザー… |