We are the Eggmen 「罪つくりな鶏卵」第35話 (writer:James Kramer )
 このエピの見所はずばり 「オムレツにくぎつけになったディーフ」でしょう。(笑) ディーフィー、相変わらず食欲旺盛です。
では、ディーフは置いといて・・サッチャーとフレイザーがますますいい感じ・・・サッチャーったら告白寸前です。
レイはフランチェスカと相変わらずのドタバタ兄妹ぶりを披露。 フレイザー&レイの 意味深な「あー」も笑えました。

Episode Guide

 夜明け前、フレイザーは野生を失ったディーフを訓練している途中、道路にあいた穴に落ちる。そこへ前方からトラックが来たので慌てて制した。よけようとしたトラックは路肩に突っ込み、積んでいた卵はめちゃくちゃになってしまう。翌日、この件で運転手のバクスレーはフレイザーに賠償請求を起こす。自分の正当性を証明するためにフレイザーは捜査をはじめ、穴にあった羽根を手がかりにバクスレーがギャンブルで借金があることをつきとめる。一方レイはフランチェスカと一緒に買ったロトクジで2万5千ドルを当てる。
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このエピの題名"We are the Eggmen"は訴訟の相手が養鶏家であることや、卵を投げて騎馬警官コンビが応戦したことから来たのかもしれません。
ビートルズの歌"I Am the Walrus," の歌詞"I am the eggman, they are eggmen, I am the walrus."も関係しているとのこと。

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Character Sketch

ディーフェンベーカー picture
*野性を失ったためフレイザーに訓練される 訓練中もスニッカーズの紙くずに夢中です
*狼なのに鶏にもまったく興味なし フレイザーに言わせるとディーフにとってのチョコはヘロインより強いとか
*サッチャーの食べているオムレツに夢中です        
欲しそうな顔がらぶりー

今回も、座っているか、走っているか・・の地味な出番 でもラストシーンで二人の横をちょこちょこ歩く姿がかーいーわ

☆フレイザー picture
*パンツにアイロンをかけている     糊までつけてパリパリ状態です 誇り高き騎馬警官はパンツまでパリっです
*ウソをつくのが下手っぴー         「車が燃えた。」・・・・即興のウソはバレバレです。この手の能力は著しく不足しています
*幼い頃Yet yakに住んでいて祖父が鶏を育てていた  フレイザーのジョーク・・一人ウケがおかし過ぎ
*音叉は茶色い制服のときだけ持っている         赤の制服の時はドアを確かめるのに手で叩いていました         
*フランチェスカから「ハンサムな結婚適齢期の独身割引」でサンドイッチをただでもらう

☆レイ picture
子供の頃、弱虫の鼻たれ小僧だった    パパの話を聞いて嬉しそうな顔をするレイがとても微笑ましいです
*パパと一緒にノミ屋に顔を出していた   
結局レイってパパッ子だったのね
*日用品が切れるとロトクジにあたるというジンクスがある 
レイってすごくジンクスにこだわる人みたい
*昔たばこを吸っていたことをフラニーにチクられたことがある 


Quote

 気になるシーンの引用です。     (今回は5つ)

Ray: Look, there were no road crews and that open trench must have been a figment of your imagination.
Fraser: I fell into it Ray.
Ray: Well then you fell into a figment.

こういうレイの言葉遊びみたいなところが面白いです

***

Ray. No. her tickets did not win and mine did. End of story.
Fraser: Ah.
Ray: What do you mean Ah? Frannie did not win are we clear on this?
Fraser: If you say so, yes.
Ray: What? Have you been taking guilt lessons from my mother?
Fraser: Not that I recall.
Ray: Alright. Case closed, not another word of this to Frannie, alright? I'll tell her when the time is right.
Fraser: Ah.
Ray: Will you stop with the Ah
Fraser: Alright, alright

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フランチェスカがシカゴPDの廊下でつながれているシーン

レイ  「市の土木科も水道局も知らねーとよ。おまえの空想だよ。」
フレイザー 「溝に落ちたんだぞ。」
レイ  「それもおまえの空想だろ。」


レイ  「あいつのは全部外れ。当たったのは全部俺のだ。」
フレイザー「あぁ・・」
レイ  「何だよそのあーってのは。金は俺のだ。」
フレイザー「君がそう言うなら。」

レイ  「なんだよひっかかる言い方するじゃないか。」
フレイザー「いや、別に・・いいんだ。

直訳:レイ「おまえ、俺のママからギルトレッスンを受けたことあるのか?」
フレイザ:「いや ないけど。」


レイ  「ようしこの話は終わりだ。あいつには何も言うな。折を見て俺が話す。」
フレイザー「あぁ・・」

レイ  「あぁ・・は やめろってーの。」
フレイザー「わかったよ・・」


フレイザーの「あぁ」 は 向こうの家庭で母親が息子に罪の意識を感じさせるために使う、「ギルトレッスン」にそっくりだったんですね。(詳しくはTrivia参照)
よってレイはこの「あぁ」をやめてっほしかったのです。
実際、フレイザー「あぁ」はそんな感じでした。
レイ自身も罪に気がとがめていたのでしょうね。




Thatcher: Ben, I'm sorry about dinner. I won't be too late.
Fraser: Too late for what?
Thatcher: Too late for - dinner. Dismissed

原語だとココ フレイザーのことを愛称「
Ben!」と呼びかけるんですね。よってフレイザーはびっくり仰天で振り返ります。 事情と女心がわかっていない彼は混乱しまくり。フレイザーってこういうところはほんと鈍感です。


クロティエが訪ねてきてサッチャーとディナーに行こうとするシーン

サッチャー  「フレイザー! 突然でごめんなさい。終わればすぐ行くわ」

フレイザー  「すぐ行く とはどこへ?」
サッチャー  「長くは待たせないから。下がってよし。」

このあとサッチャーがフレイザーのアパートに訪ねてきます。サッチャーが妙に素直でした。フレイザーを見つめる瞳が熱いわ〜ベッドに視線を移して勝手に動揺するサッチャーがおかしい





Frannie: The rest of you. How many of you think I deserve half the winnings. Come on let's see some hands.
Ray: Ah, thank you for your support. It's still mine.
Frannie: You're such a rat.

フラニーの rat っていう声もおかしいですが吹き替えの高橋さんのお声も超笑えます。




フランチェスカがシカゴPDにレイを訪ねてくるシーン

フラニー  「あたしに半分権利があると思う人、さっ 手を挙げて。」 
レイ      「みんながなんと言おうと金は俺のだ。」

シカゴPDの人たちみんな手を挙げる。手錠でつかまっている容疑者まで挙げる

こういうさりげないところがおかしいよ。due SOUTH


フラニー   「あんたってサイテー。




Thatcher: Take off your tunic.
Fraser: I beg your pardon?
Thatcher, Take off your tunic, Constable, that's an order.

フレイザーがあせっています。何でそんなにあせるの?別に全部脱げって言っているわけでもないのにねえ。(^^;)

Thatcher: Fraser!
FraserJust joking

めずらしいっ!フレイザーの感電ジョーク。どうしっちゃったの???小山さんがアドリブで「うわぁあ」というお声をあててらっしゃいます


ちなみにココはポール・グロスのアドリブです。
フレイザーとサッチャーが孵化室に閉じ込めれるシーン

サッチャー 「上着を脱ぎなさい。」
フレイザー  「今なんと?」
サッチャー 「上着を脱ぎなさい。命令です。」


アテレコのとき小山さんが「およよ」というアドリブをリハーサルで仰ったとのこと(聖子さんのアテレコレポより) うーん。聞きたかったです。
フレイザー同様、小山さんもこのエピではお声が明るいですね。

フレイザー 感電したフリをする

サッチャー 「フレイザー!」   フレイザー  「冗談です。」

このあとサッチャーってばフレイザーに告白しかけます。
命が危ないってというときに迫っている場合じゃないと思うんですが・・
(^^)



Ray: So you do notice.
Fraser: I didn't say that.
Ray: Ah.
Fraser: Ah? What do you mean 'Ah'.
Ray: Oh nothing, just 'Ah'.
Fraser: No, you must mean something by 'Ah'.
Ray: Oh I think this 'Ah' thing is a pretty good trick.
Fraser: Well it's not a trick, Ray.
Ray: Oh like you didn't use it to make me feel guilty about the lottery ticket.
Fraser: No, I didn't.
Ray: Ah.




レイとフレイザーの道路での会話

レイ  「じゃあ気づいているんだ。」
フレイザー「そうは言っていない。」
レイ  「あーあ。」
フレイザー「あーあ?何だよ?その あーあ は。」

レイ  「別に意味はないよ。」
フレイザー「いやあ絶対ある。」
レイ  「おまえがよくやる嫌味タップリのあーだってのか?」
フレイザー「
僕がいつそんなことを?」
レイ  「宝くじを独り占めしようとしたときやったじゃないかよ。」
フレイザー「やってないよ・・」
レイ  「あーぁ。」

二人で「あー」の言い合いです。 親友同士、言葉に出さなくてもお互いの気持ちがわかりあってしまうからでしょうか? 二人の仲良しな?ところを見るのは嬉しいです(^^) 

Trivia

Jan Paul Getty, Miss Captain of Industryってだれ?,
シカゴPDの廊下でつながれているフラニーを見てレイがこう声をかけます。日本語版では「サンドイッチで巨万の富を築いたミスフランチェスカベッキオ」と言っています。Jan Paul Getty は オクラホマの油田を発掘したアメリカの石油王で、若くして大金持ちになったことで有名です。LAには彼の収集した美術品の博物館まであります。

ギルトレッスン(Guilt Lesson)とは

母親が子供に対していけないことをやったときに、罪の意識を感じさせるためのしつけの行為をいいます。時には例を挙げてさとしたりしますがスキルのある母親は、単に落胆した表情を見せたり、首を振ったり、フレイザーのように意味深な「あー」というあいづちを打って子供を正しい方向へ導くようです。
よってレイ自身、罪を感じているのでフレイザーの「あー」がそう感じたのでしょう。 (From Janice)

ノミ屋であって呑み屋ではない
これ、私の勘違いでした(恥) 呑み屋に支払うお金がない・・・と思ってました。 bookie で私設賭博場のことでした。
      

勝手な感想

養鶏家バクスリーの訴訟事件とレイのロトくじ・・・一見、関係無さそうなんですが、フレイザーが「良心に訴えて正しい方向に導こうとする」ということが共通していましたね。このお話は「feel guilty」がテーマになっているような気がします。

それにしてもフレイザーってなんていい人なんでしょう。普通、あのようにウソの訴訟事件を起こされたら、絶対怒ったり、相手を恨んだりするでしょう。それなのにそんな素振りをみせないどころか助けようとするんですよね〜。あー・・あなたってどこまでお人よしなの???
そんなところがたまらなく好きだわ

ディーフはシカゴに来て変ったとフレイザーは言っていましたが、彼も変りましたよね〜 あの感電ジョーク。
真面目一本槍のフレイザーがあんなことをするなんて・・・それに祖父のフレンチフーダンのお話をして一人ウけしているところなんかもハイテンションです。あの場面全然、フレイザーの話は面白くないのに勝手に一人でバカウケしているフレイザーの姿がおかしくてつられて笑ってしまいました。(^^) (このときの小山さんとポールの笑い方がユーモラスなんです)

レイの宝くじにあたったときの満面の笑みがかわいらしかったです・・・・。阿藤さんの裏返った声が本当にうれしそうです。あの兄弟の会話はいつ見てもおかしい。きっと家でもあんな感じで会話をしていそう。
鶏にクジが食べられてしまって二人で唖然とする顔がおかしかったです・・・・レイの眉毛が下がっているし・・・・・・

まさに騎馬警官らしいコミカルエピでした。

※ このエピのフレイザー&レイは他のエピにくらべてカッコいい表情が多い気がしました♪

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