Ben with Brooms その4

【その3の最後】
「じゃあ説明するからね。」
クリスは意味深な笑みを浮かべるとちらりと流し目をレイに送った。そしてぴったりレイにくっついて座った。
レイはクリスの重みを感じ、ますます熱くなったのだった。


【その4】

ボクサーショーツ以外は何も身に付けていないフレイザーがレイの視線を感じてよけいにはにかむ。そして居心地が悪そうに睫をはためかせて目を反らした。

クリスは露出された胸にゆっくりと口紅を擦り付けた。
冷たい感触にフレイザーがハッと息を飲む。
雪のように真っ白な胸の上をルージュのラインが走る。筋肉の起伏に合わせ少し揺れながら・・・。

クリスは手際よくカーリングのシートを長方形に描き、今度は臍の周りに円を描いた。
「これがハウスと呼ばれて中心がボトムなんだ。」
そう言って中心部をツンとついた。
フレイザーが「キャ」と声をあげた。
まるで若い女の子のような声。
クリスがフっと笑う。

「かわいいよ。Ben。」

フレイザーが唇を噛んでくすぐったさをこらえた。
レイの額に汗がにじむ。
それからクリスはスィーピングやエンドのことなど専門用語を並べて説明したがレイの耳にはほとんど入ってこなかった。
レイの目には目の前の出来事がスローモーションのように映るだけだった。
口紅の動きに合わせて上下する滑らかな体・・・キメ細やかな雪のような肌・・・・そして時々、胸の突起を口紅がかする度フレイザーが出す喘ぎ声にも似た甘い声。

レイは全身汗びっしょりになってしまった。

***
「これでおしまい。簡単に言うとこんなもんだ。」
クリスがレイの顔を覗き込んだ。
レイは気がつかない。
するとクリスがもっと顔を近づけて聞いた。
「質問は?刑事さん?」
クリスの息がレイの唇にかかった。
びっくりしてレイが我に変える。

この恐ろしく収集困難な状態で出たレイの質問はこうだった。
「じ、じ、じゃあ、勢いよく投げてハウスを通り越したストーンは・・・・どうなるんだ?」
レイの声は明らかに震えている。

クリスが待ってましたとばかりニヤっと笑う。
「ハウスを通り越したストーンは・・・・」
と言いながらクリスは口紅をフレイザーの体を滑らせそのまま臍の位置を通り越し・・・・なんと・・・ショーツの中に入ってしまった。

(@_@)▼×☆×♪÷◇∵!

「クリス!!!」
フレイザーが驚いて身をくねらす。

続く・・・・